今日。
ちょうど3年前の今日。
私の人生は大きく変わりはじめた。
日常は訪れなくなり、普通は目の前から消えた。
私が創り上げてきた私と言う人間は壊れ、崩れ、形を失い、跡形もなく消え去った。
上も下も右も左もない、ただ暗く深く、なにもわからない場所へ放り込まれた。
そこは静かなのに騒がしく、動こうとすれば身動きが取れないように縛り付けられ、時間が経てば経つほど、何もかもが黒く染まっていった。
忘れもしない出来事。
忘れられない出来事。
忘れたい出来事。
私はあの日、死んだ。
今日は私の命日だ。
戻りたいと願い続けても、過去に戻る事はできない。だから私は死んだのだ。あの頃の私はもうどこにもいない。約20年、自分のため、家族のため、友達のため、場所や環境に応じて、色を変え形を変え、生きやすいように、生きるために創り上げた私という人間。
その人間はもうここにはいない。
生があれば死があり、死があれば生もある。
だから今日は新しい私の4歳の誕生日でもある。
この3年。どうだっただろうか。何度泣いただろうか。何度眠れない夜を繰り返しただろうか。どれだけ過去に囚われただろうか。何度自分を傷付け、命を絶とうと考えただろう。
眠れなくても朝はやってきた。ベッドから動けなくても時計の針は進んだ。月曜の次は火曜日で、12ヶ月経てば新しい年が訪れた。
私が何もしなくても。できなくても。
社会がどれだけ目まぐるしく変化していても。
ただ時間は流れていた。
こんなのはただ死んでいないだけなのかもしれない。でも、それでも、私は今生きている。私の心臓は動いている。
死んでいないだけの今の私と暮らしてくれている家族がいる。
死んでいないだけの今の私の悩みを聞いてくれる兄達がいる。
死んでいないだけの今の私と話してくれる友達がいる。
死んでいないだけの今の私と向き合い、苦痛がなくなるようにと働きかけてくれる先生がいる。
死んでいないだけの今の私の本音を曝け出せる場所がここにある。
死んでいないだけの今の私の綴った言葉を共感してくれる人たちがいる。
全部に、みんなに、心からありがとう。
あの日死んでしまった私。久しぶり。20年も生きてたし、楽しかったこと沢山あったよね。自由にやってたよね。もう3年も経ったらしいよ。まだ今はあの頃を思い出すと苦しいや。でもきっと忘れることも出来ないね。だから、いつになるかわからないけど、私が起こすその時まで、好きなだけ眠っていいよ。来るかわからないその時まで、さようなら。おやすみ。
好き好んで人生を変えたわけじゃない。
でも、あの日変わってしまった。
これからも変わっていくかもしれない。
今生きている私。突然落とし穴に突き落とされて、誰もいなくて何もなくて、寂しくて消えたくて、ほんととんだ人生だよね。でも今日で4歳だよ。めでたくないかもだけど、おめでとう。もう死んでるもんだと思ってたよね。だっていいことなんてないもんね。ほんと最悪に最悪を詰め込んだような人生だよ。ハードすぎるよ。それでも今日まで生きてるし。凄いよほんと。身を投げたり、血を流したりしてきたけど、なんだかんだ生きてるんだよね。あんまり希望持つと絶望するからさ、まあ適当にやってこうね。疲れたら寝っ転がって、死にたくなったら死にたいなって思っておこう。それでいいんだよ。何もできないなとか何で生きてるんだろうとか毎日思うけどさ、わかんないもんはわかんないし、辛いもんは辛いんだよ。私はあなたを否定しないよ。約束する。これからも真っ暗泥沼人生かもだけどさ、よろしくね。
今日は私の命日です。
nana🧸