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大学で働く研究者として

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一人の研究者として、感じることを率直に書いた記事です
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2024年10月の記事一覧

若手大学教員として感じる日本の大学教育の問題点

若手大学教員として感じる日本の大学教育の問題点


はじめに私は普段、日本の大学の助教として働いています。

博士号を取得するまで、長らく学生だったわけですが、私は博士課程に進学する程度には、モチベーションの高い真面目な学生でした。

私の周りも、比較的真面目な学生ばかりでした。

なので、むしろ教授からのパワハラもどき(?)をうけているエピソードなど、弱い立場にある学生が窮屈な思いをするエピソードばかりよく耳にしていました。

そのような話を聞

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研究者である私のロールモデルは「セーラームーン」

研究者である私のロールモデルは「セーラームーン」



「大学で働く助教の女性」ときいてどんな人を想像しますか?
私は普段、日本の大学で、助教としてはたらいています。

みなさん「大学で働く助教の女性」ときいて、どんな人を想像しますか?

気が強そうで、融通が利かず、仕事一筋な人といった感じでしょうか?
かっこいい男勝りな女性でしょうか?

男社会の中で、バリバリやっていける強い女性でしょうか?

普段、生活しているとそういうステレオタイプで、私の

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若手女性研究者として「女性研究者」は得か?損か?

若手女性研究者として「女性研究者」は得か?損か?



はじめに私は、日本の大学で働く理系の若手女性研究者です。
職位は助教です。

正直、私のプライドが働いてしまい、研究者の前に性別をおいて名乗りたくはあまりありません。
なぜなら男性であればその必要がないからです

でも、女性として他の女性研究者の方はどうなんだろう?と気になることはよくあります
なので、見つけてもらいやすいように「女性研究者」と名乗ります

ここでは一人の女性研究者として、「女

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【研究室編】イギリス研究滞在で感じた日本との違い

【研究室編】イギリス研究滞在で感じた日本との違い


はじめに私はパーマネントのポジションを運よく得て日本の大学で働く理系研究者です。
現在、イギリスの大学に共同研究を行うために数か月滞在しています。
お給料は日本の大学からもらっている状態です。

文章を書くことも普段の仕事のうちなので、プライベートで文章を書きたいという気持ちがあまりわかなくなっていたのですが、
海外に滞在して、本当は自分はブログを書くのが好きだったな・・・と思いだしたので、備忘

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