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「ゲーム」を通して思い出した地域の魅力
先日、およそ1年前に東北・北三陸のプロジェクトで関わっていた青森の友人と久々に会った。近くに住んでおり、定期的に会っているプロジェクトOB・OGの友人2人とともに、4人で夜に語り合った。
このメンバーはみんな地域活動やいわゆる「地域活性」に興味があるため、関係ない話をしていてもどこかでそうした話につながっていく。
その中で、「最近こんなのが青森で流行ってるよ!」と勧めてくれたゲームがあった。
普段、特に最近はほぼ全くゲームをしない僕にゲームを提案するのも珍しいと思い見てみると、なんとシンプルながら斬新な発想のゲームがそこにあった。
それは僕にとって衝撃的で、友人がプレイしているゲームを見るなんてつまらないと思っていたのに、その友人がプレイする画面から目が離せないほど盛り上がってしまう、そんなゲームだった。
というわけで、今回はそんな「ゲーム」に関するお話。
お急ぎの方は画面をスクロールして、2回目の区切りから読んでください。
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その独特なゲームの名は「ぷよりんご」。
友人に聞いてから数日後の投稿となり、その後メディアやSNSでも話題に上がっていることもあるたためご存じの方もいるかと思う。
リンクは上記下線部に貼っているため気になった方はクリックしていただきたいが、ひとまずは最初の画面を見てほしい。
![](https://assets.st-note.com/img/1638626862876-t0PX6GICxZ.png)
なんだこれは。。
いきなりりんごが現れるだけでなく、「どちらのりんごで遊ぶ?」とくる。
りんごで遊ぶという概念自体斬新である。そしてこの手書き感、微妙な適当感も好ましい。なんと青森県の職員が公開元だというから驚きだ。
その注目のされ方はNHKでも報道されるほど。読売新聞の記事には作成方法について、「ゲーム大手のセガが無料で公開しているプログラミング学習教材を使い、専門家からの協力を得て作成した」と書かれていた。地方自治体の底力すごすぎる。。
閑話休題…
さて、このりんごをクリックするとレベル選択画面になり、ゲームが開始される。
ルールは簡単。画面上部から降ってくる2個のリンゴを移動したり回転させたりしながら画面下部に配置し、隣接する同じ種類のりんご4つ以上であればぷよぷよの要領で消すことができる。その上に蓄積されているりんごたちはスライド式に下部に落ち、ゲームが続行される。消せなければ画面上部へとりんごが蓄積されてゆき、画面上部から落ちてこられなくなればゲームオーバーだ。
このように単純かつ明快であるためすぐに飽きやすいゲーム「クソゲー」に分類されると判断しかけたが、このゲームの肝はそのりんごの見分けにくさである。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67061375/picture_pc_357fa8922c5979a61abf2cec8dfdb35a.png)
この違い、即座に判断できるだろうか。
静止画ではまだ判別しやすいが、レベルが上がるにつれ高速で落下してくるりんごたちを瞬時に見極めるのは相当難しい。なんなら青りんごのほうがなおさら難しかった。
この難しさにやきもきして、のめりこむほどではないが隙間時間に思わず遊んでしまう程度にははまっている。いつかゲームクリアをしてみたいものだ。
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さて、このゲームが終わってから気づいたことがある。
それは間違いなくりんごの種類の多様性であるが、それを実際に見てきたにも関わらず違いが判らなくなっている自分自身である。
昨年のオンラインプロジェクト終了後、現地の方のご厚意で現地に1週間ほど滞在させていただいた。その際、地元や今住んでいる場所では見られないようなりんごの多さ、そして安さにとても驚いた。その高揚感のもと、思わず産直で買ったりんごを配ってしまったことも。
当時はりんごの違いを説明できた。しかしその後の新たな情報の海に溺れ、その見分ける力はいつのまにか衰退していた。
来年にはぜひもう一度現地を訪れ、お世話になった人に会いたい。
そして現地の八百屋さんや産直市場で、もう一度自分の目でいろいろなりんごを見てみたい。
そんなことを、このゲームが思い出させてくれた。
追記:こうした形で地域が竜目されるのもまた面白いですね。「青森県=りんご有名産地」の方程式が成り立っているからこそより面白みのあるという面もありますが、他地域でのこうした事例がないのか気になりました。
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