#現代アート
The City Dreaming
霧の中の夢だった―――
長野シティから上京し参戦したZAZEN BOYS日本武道館公演。先日の10月27日。幽体離脱したような感覚でその“祭り”に立ち会った。
東京に行ったのはコロナ禍以前に遡る。それが明けてからでも、わたしは精神病だから遠方に行くのは負担なので避けてきたが、今回ばかりは期待値が高く参加するに至った。しかしながら、久しぶりの東京はSHI・GE・KI的すぎた。溢れ返る人々、その
【観劇レヴューのようなのもの】「アイカとメグミ」演劇ユニットゆめのあと
ケンジたちは普通列車のボックス席に座っている。車内は早い夕方だが、土曜ということもあってそれなりに混雑。ケンジたちの座った目の前には姉妹らしき20代のふたりがスペースにちょうど良く横並びになって前歯のように並んで座っている。窓の外にはケンジの写し絵と、止まったままの景色が見える。電子車掌が抑揚のない声で出発のアナウンスをする。プシュ~ッと音を立ててドアが閉まる。動き出す車窓。時空の旅が始まる。
芸術作品としての『らんど』
ここで言う芸術作品とは、商業主義一切抜きで、かつ受け手のことをあえて考えない、純粋に自分自身に向けられて作られたARTのことを指す。しかし、この芸術作品『らんど』(2024年1月24日発売)を生み出す時点でZAZEN BOYSは少なくとも稼ぐためにやっているのだろうし、リスナーのことだって意識して考えているはず。それでも、根底にあるのはビジネスでもファンサービスでもなく、自己探検だとわたしは確信し
もっとみる妻にとっては、どーでもいい話。
カマシ・ワシントンと去年の夏に出会って、ずっと飽きずに聴いているわけですが、名盤(「お前が言うな」)『HEAVEN AND EARTH』(2枚組/2018年)に隠しディスクがあることが判明。ファンの方からしたら「何を今さら」と笑うのでしょうが、CDジャケットは棚に大事にしまって、車にディスクを積む主義のわたしは、気づきませんでしたよ。たまたまアマゾンで「『HEAVEN AND EARTH』数量限定
もっとみるもっともっとわからない
2回目観た。理解したいという気持ちからの観賞であったのだけれど、結局、謎が謎を呼んだ。わからないことがますます増えた。わたしは頭が悪い上に鈍感だから、ほかの人が理解しているところ、きっとできてない。例を挙げれば眞人が自ら石で頭を殴った場面、それと青鷺の正体そのものが、わからないままだ。
眞人の頭からどろどろと血が流れるシーンは鮮烈で強烈だったな。あれはナツコへの悪意だったのか、それとも父へのそれ
映画『君たちはどう生きるか』は、わたしだけのために作られたっぽくね?
閃きに近い感覚で良い予感がしたから、『君たちはどう生きるか』をふらっと観てきた。仕事帰り、一杯のつもりで飲み屋に行くようなフランクさで席に座ったが、ムズくて、なかなか手強かったな。でも、かなり興味深かった。難解だったし、だからこそ何回も観たいと、久しぶりに思える作品だった。一人で観て良かったな~。帰りの車の中で、脳内会議を行なって、感想を箇条書きにして、ざっくり洗い出せたから。でも、友だちと行って
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