なかがわよしの📚️𓃠🕶️🕊️🫀

小説/レビュー/エッセイ等々書くのが好きです✒️こちらでは400字小説が主です✌どこにもアップしていない長い小説をしたためています🧛音楽の感想メモとか🎸書くジャーナリングとかもしています🧘‍♂️投稿ぺースは気が触れていたので意識的に減らしました🖥️叫ぶ朗読もしてますヨ🐱

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マガジン

  • This is 400字小説

    400字程度で書かれた小説たち。ライフワークであーる。 2020年4月11日より2023年12月31日まで 「なかがわよしのは、ここにいます。」(https://nkgwysn.exblog.jp/)で 毎日投稿するというストロングスタイルを 2024年1月1日からこちらにお引っ越しして継続中です。 いつまで続くのか、乞うご期待。 自分でも楽しみなのだ。 追記:2024年6月19日分、予約投稿間違えで、更新されず。公式には連続投稿記録途切れました。自分のルールではセーフとして続けています。

  • 随筆

    音楽とか映画とか読書とか。

  • なかがわよしのの人生を支えた曲たち

    タイトルの通りです。不定期でアップします。媒体となる分厚い無地の文庫が文字で埋め尽くされるまで終わりません。

  • 朗読(叫びがち)

    叫んでます、注意。 (使用している機材はLINE6 DL4 MkⅡです。)

最近の記事

  • 固定された記事
    • マッチ売りの少女、現代のマッチョだったら【400字小説】

      少女が寒さのなか倒れているのに誰も気にしていない。わたしは見かねて彼女の下へ早足で向かう。つるんと滑りそうで途中で「もうよそう」と引き返しそうになったが、少女が立ち上がりそうになったので、引き返せなかった。プルプルと生まれたての小鹿のようにとはよく言ったもので、そうとしか表現できない絶妙な少女の様子。近づくとわたしにしがみついてきてこちらまで倒れそうに。ところが体の感触が少女らしくなかった。全身、筋肉の鎧を身に付けているかのような強靭さを感じた。「マッチ買ってくれませんか?」

      • 雪女、絶世の美女【400字小説】

        猛吹雪のなか、小屋で晩酌をしていた。茂作と囲炉裏の湯で熱燗にした日本酒を「アツッアツッ」と飲んでいた。鍋の猪肉が「グツグツ」言っている。酒のまわったボクはいつの間にか眠ってしまう。酷く寒くて目を覚ました。それで宴会なんて夢だったことを思い出す。戸が開いて雪が吹き込んでいた。茂作の倒れた体の上に雪が積もっている。か細い女が傍らに立っていた。「このことを言ったら、てめえも殺す」と女はドスの利いた声で忠告した。ボクは女が美しすぎて、言葉を失っていた。そして残念なことに「これも夢だ」

        • 人魚姫、ブス【400字小説】

          岩場で後ろ姿を見た時、その瞬間に惚れた。背中が海水に濡れて美しかった。太陽の光が反射してきらきら光っている。肩甲骨の辺りまで伸びた長い髪の色は明るい茶色。腰から下は、それのそれで。人間ではないから逆に美しく感じたのかもしれない。噂では聞いていた人魚。でも実際に見ることができて幸運だった。言葉は通じるだろうかと、どきどきした。ただでさえ、こんな場面で人間の女にどう声をかけたらいいのかわからないのに、人魚だ、尚更わからないじゃないか。考えに考えて飛び出た言葉は「すいません」だった

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        • This is 400字小説
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        • なかがわよしのの人生を支えた曲たち
          51本
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          141本

        記事

          一寸法師、おわんが湾岸【400字小説】

          お姫様は毛量が軽くて爽やかな感じがした・大人にならない理由がないわけはなかった・何につけ・おわんが湾岸・居た堪れない・「せーの!」でも飛べない・デカい態度で食事をするなよ・作ってくれた人に感激を・爪楊枝を刀にして鬼と対峙・目ん玉を目がけて行く・逝きそうになって生きそうに・死んでないよ・ボクは・やっつけられてないよ・鬼を・悪は悪の正義があることをこの旅で知った・馬車のきつねを抱き締めて台風をやりすごそう・鬼も台風は怖いようで怯えていたのは笑えたな・隠れてだけど・おわんに描いた昇

          一寸法師、おわんが湾岸【400字小説】

          金の斧と銀の斧、みずうみに身を投げたら【400字小説】

          どちらの斧ももらえなかったうえに、使っていた斧もみずうみに投げ入れてしまって、明日の仕事すらままならなくなった。生活をどうすればいいのだろうと項垂れていた。気分転換にパブへ行き、大酒を飲んだ。酔っ払って苛々して喧嘩をふっかけた。ボコボコにされてなけなしの金まで取られた。家に帰ると妻の置き手紙があり、洋服掛けに服がなかったので、出て行ったようだ。いよいよ生きる価値を見いだせなくなって、斧を投げたみずうみに身を投げようと考えた。もしかしたら、金のおれと銀のおれが現われるのかもしれ

          金の斧と銀の斧、みずうみに身を投げたら【400字小説】

          こぶとりじいさん、そのあと【400字小説】

          こぶがなくなって喜んで帰ったが、ばあさんは興味も示さずに「ふうん」と言うだけだった。いまだにばあさんを愛しているのは異常なのか。愛の言葉を言ってもばあさんは「ふうん」で片付ける。わしと結婚して不運だったとでも言いたげに。わしにこぶがなくって一日もしないで、その噂は村中を席巻した。だから隣のじいさんに会うまでもなく彼にふたつのこぶがついたのを人伝に聞いたのだ。普段から嫌われているあの人だから、村人たちはざまあみろという感じだろう。わしはなんだか申し訳なくて、謝りたい気持ちだった

          こぶとりじいさん、そのあと【400字小説】

          おおきなかぶ、前日【400字小説】

          手に負えない、わたしはそう思っている。おじいさんはかぶが大きく育っていることを喜んでいるけれど、そもそも抜くことが無理だとわたしは諦めている。わたしが変なクスリをかぶのまわりに撒いたからいけなかったのかしら。おじいさんはバカだから、わたしの仕業に気づかない。万が一かぶが抜けたとしても、味に保証はできないでしょう。牛乳煮にしてもそのぼやけた味はごまかせない。つまり、すべては無駄だったの。「明日、かぶを抜くのを手伝ってくれ。ふたりじゃないと抜けそうにない」とおじいさん。やっぱり頭

          おおきなかぶ、前日【400字小説】

          舌切りスズメ、ばあさんとの熟年離婚【400字小説】

          欲深い人間は嫌いだ。ばあさんをもう愛していない。若い頃はあんな人間ではなかった。お淑やかで自己主張も控えめで見守る系統の女性だった。それでいて大事なことはきちんと口にする人で。そんな人柄が好きだった。それがいつからだろう、金に目がくらむような腹黒い性格になってしまった。大きいつづらのことで肝をひやしたから変わるかもと思ったけれど、結局、ケロッと元通りの意地悪いばあさんに戻った。性格の変化は、もしかしたら、わしのせいかもしれない。わしも昔と変わってないと言ったら嘘になる、自覚し

          舌切りスズメ、ばあさんとの熟年離婚【400字小説】

          ただの映画の感想『ミッドサマー』

          ★★★★★ 見終わったばかりで興奮している。★を5つ付けても構わない、強くそう思う。冒頭の助走もなくストーリーにグッと引き込む力、斬新なカメラワーク、神秘的な世界観、乱暴にさえも感じさせるが逆に緻密だったカット割り、犠牲者たちのグロいシーン、決裂していく仲間たちの人間関係、効果的な劇中音楽、ラストの同調圧力を感じさせる村の人々の泣き叫ぶ姿等々。インパクトが凄まじい。ドラッグはもちろんセックスですらも怖い儀式に今後感じてしまいそう。何を伝えようとしたのか。薬物の乱用や宗教、性

          ただの映画の感想『ミッドサマー』

          王様の耳はロバの耳、我慢の限界【400字小説】

          理容師という仕事は会話術だ。昨日、髪を切った女性は切りはじめてすぐに失恋したことを悟った。吐き出させた方が良いと感じたので言葉を選んで、それとなく誘導した。すると、すんなり告白して泣き笑った。王様との会話も同じで、言葉を吟味して慎重に髪を整えていく。耳は立派でうっとりする形をしていた。隠すことはないとずっと思っている。「その耳は庶民の意見を聞くために大きいのです」と何度喉元まで出かけたことか。でも、人格者の王様でも逆鱗に触れたら何をされるかわからない。しかし、言いたくてしょう

          王様の耳はロバの耳、我慢の限界【400字小説】

          カチカチ山、たとえばたぬきが死んだら【400字小説】

          「殺すつもりはありませんでした。でも、おじいさんやおばあさんに酷いことをしたたぬきに憎悪はありました。ただ、たぬきを殺そうなんて思わなかった。むしろ、殺すこと以上の苦しみを与えたかった。火を点けたことも溺れさせたのも、そういった気持ちからです。死刑ですか?殺すつもりはなかったとはいえ、それよりも強大な恨みを持ったことは、大きな罪かも知れません。そうですね、死刑は致し方ないことです。わかりました、裁判が終わったら殺してください。ただ、わたしは正義のために戦った。裁判長、あなたも

          カチカチ山、たとえばたぬきが死んだら【400字小説】

          おおかみと7ひきの子やぎ、全員食べられたら【400字小説】

          家に戻った時の凄惨な場面を思い出すと発狂してしまう。ここまでおおかみの仕業は酷いものなのかと恨まずにはいられなかった。かといってわたし一人では何もできない。ただただ泣く日が続いた。自分も責めた、もっとあの子たちにドアーを開けないでと言い聞かせることはできなかったか。もっと早く戻ってこられなかったか。次第にわたしは狂っているようだ。あの家はもう取り壊されて、親戚の家で住まわせてもらっている。そこは警備が万全でおおかみがやって来るわけがない。でも、たとえばトイレのドアーを開けたら

          おおかみと7ひきの子やぎ、全員食べられたら【400字小説】

          カネコアヤノにまた会いたい。

          *ネタバレあり注意! カネコアヤノに会いに行った。一方的にそう思って行った。 上田シティに向かう車中ではモンゴル人のバンドThe Huを聴いていた。メタルなのに牧歌的な味わいのある不思議な感覚を持った。車を海野町パーキングに停め、「本と茶NABO」に行って、坂口恭平の本を購入。それを読みながらカネコアヤノの物販に並ぶ、一番乗り。30分後に先頭のままモバイルバッテリーを買えた。良かった。本当はロンTもハンカチも欲しかったが金欠。モバイルバッテリーですらも買ってはいけない今月

          カネコアヤノにまた会いたい。

          サルカニ合戦、サルが勝ったら【400字小説】

          屋根から落ちて、泥濘んだ泥土から抜け出せなかった。サルがまんまと我々を出し抜いたから、奴は有頂天でごきげんに。我々は各々傷を負って、しばらくは大人しくしているしかなかった。その間にサルは仲間たちを集めて、この村から我々を追い出そうとした、凶暴化。おいらは落ちた勢いで胴体にヒビが入ったから、餅をつくには危険だ。サルは偉くなったつもりか、堂々と村人を襲うようになった。最早、怖いものなしだ。天罰が下ることを願っている。でも神様なんていないみたいで、災いに襲われたのは、おいらだった。

          サルカニ合戦、サルが勝ったら【400字小説】

          ラプンツェル、間違ったあらすじ【400字小説】

          深い海の底で王女として暮らしていたあたし。海底にそびえ立つ塔に閉じ込められていた。14歳になる直前まで。運命のその日、ギャングの窃盗団が海中まで忍び込んで、塔の宝を盗みにやって来た。それで大事な金色の髪の束を盗んでいった。それは死んだお母さんの形見で、どうしても取り戻さなくてはならない。それで窃盗団が潜水艇に乗り込む、ちょうどそのタイミングで中へ潜り込んで、金の髪の束の行方を追った。でも船酔いならぬ《潜水艇酔い》したあたしは嘔吐。一味のひとりに見つけられて、すぐにギャングの団

          ラプンツェル、間違ったあらすじ【400字小説】