【やが君二次創作】七海澪・お姉ちゃん奮闘記 "999 hectopascal"
こういう結末になったのは、あの日、雨が降ってたからだ。
高校2年、10月XX日
家に着いたときは小雨だった。あたしは雨で少し湿った制服を着替えると、居間のソファに腰掛けた。学校帰りに本屋さんで買ってきた文庫本をぱらぱらとめくる。こうしてると、ほら。
「お姉ちゃんおかえり。今日はなに読んでるの?」
すすす、と寄ってきて声をかけてきたのは7つ下の妹、燈子。
「ただいま、とーこ。推理小説だよ。」
「むずかしそう……すごい……っ!」
とーこがキラキラした瞳であたしを見る。なんで