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なんでもない日を、幸せな1日に変える魔法を使えるのは自分自身
朝、自然と目が覚めた。
何時だろうか、まだ目は開けないまま、寒い外とは別世界の暖かい布団の中で考える。
昨日甘く閉めてしまっていたカーテンの隙間から朝日が少し漏れ差しているのが頬に当たって、また新しい「今日」が始まったことを告げている。
よし、意を決して時計を見た。
7時半。
休みの日にしては早い。
さて、今日はどんな1日にしようか。
休日の醍醐味、このままもう一度全てから守られてるような別世界の暖かい布団の中で夢の中に微睡もうか。
それともこんなに自然と気持ちよく目覚めた朝はこのまま起きて、お洒落なカフェにモーニングでも食べに行こうか。
そういえば行ってみたいお店があったんだっけ、とまだぼんやりする頭で考える。
このまま暖かな布団に包まり時間を気にせずにぬくぬくする自分と、
お気に入りの音楽と一緒においしい朝食を優雅な気持ちで食べる自分。
どちらも想像してみる。
よし、今日は後者の気分だ。
暖かい布団から一歩を踏み出して部屋のカーテンを開け、窓を開いてみる。
太陽の光と共に、冬のキンっとした空気が部屋の中に入ってくるが、今日はあまり風が強くないらしい。
深呼吸して澄んだ今日の空気を自分の中に入れてみる。
なんだか少しだけ自分の中の空気も綺麗になった気がする。
カフェの扉を開けてみると、淹れたてのコーヒーの匂いがふわっと香る。
案内されたのは横に大きな窓がある暖炉の前。
お目当てのメニューを注文する。
暖炉が珍しくて中で薪がはぜるのをぼんやりと見ている。
誰にも邪魔されない、自分の時間。
日常のあれこれを忘れて、ただ自分の為のパンが焼けるのを待つ。
解放、自由。
肩肘張らない、素のままの自分。
ゆったりと流れる「ひとり時間」
お目当てのモーニングはやっぱりおいしくて、私のおなかも気持ちも満たしてくれた。
やっぱり来てよかったな。
コーヒーカップに口をつけながらふと思った。
二時間前の布団に包まった私がもし「至福の二度寝」を選択していたとしたら、この幸せな気持ちは味わえていなかったんだろうなって。
(もちろん二度寝の幸せは味わえていたのだろうけど)
そう思うと、
自分が心地よく生きる
自分が満たされる
自分が幸せになる
そんな魔法を使えるのは、他でもない自分自身だということに気づく。
「人生は選択の連続だ」なんていうけれど、そんな大げさなことではなくて、こんな風に「いつもの毎日」も選択の連続だ。
「なんでもない日」を「特別な日」に変えるのは「今日の」自分。
2021年
新しい時代の幕が開けた。
さぁ、どんな魔法を使って自分のことを幸せにしようか。
どんな魔法を使って大切な人を幸せにしようか。
軽やかに、ふんわりと、自分らしく。
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