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季節の食卓 │ かぶの葉の旨辛漬け

この時期、よく買い求めるかぶ。
実のほうだけでなく、葉っぱのほうにもたっぷりと栄養があるので、余すところなくいただきます。

実は、立派な緑黄色野菜でもあるかぶの葉

いつもは、きざんでチャーハンに入れたり、パスタに使ったり、ふりかけにしてみたりと、割と脇役的な使い方をしていたかぶの葉。

ある時思い立って、かぶの葉をたっぷり食べられて、これだけでご飯がすすむ「旨辛漬け」にしてみました。するとこれがもう本当においしくて、まさにお箸が止まらなくなる味わいと食感に。

パンチのあるにんにくの風味に、ご飯がすすむ醤油味とあとひく鶏ガラスープの素の旨味。さらにラー油でピリッと仕上げて。

レンジでさっと加熱して漬け込むだけのお手軽な一品おかず。
とてもおいしいので、noteにも書き留めておきたいと思います。

【材料(作りやすい分量)】
かぶの葉 160g(3株分)

〔漬けだれ〕
にんにく(薄切り) 1片分
醤油 大さじ1
鶏ガラスープの素 小さじ1/2
ラー油 小さじ2
きび糖 小さじ1

レンジでチンしたかぶの葉を、食べやすく切って漬けるだけ

かぶの葉は、洗って水けをつけたままラップに包んで電子レンジへ。
600Wなら1分、上下を入れ替えてさらに1分、シャキシャキ感が残るように火を通します。

熱いのでやけどに気をつけながら、ラップごと水にさらすなどしてあら熱を取り、触れるようになったら、水気をしっかりしぼって食べやすく切って保存袋の中へ。

スライスにんにく、醤油、鶏ガラスープの素、そしてほんの少しの砂糖、ラー油を入れてなじませ、10分くらい置いてできあがり。

葉っぱのほうは、こんな風に広げてご飯を巻いて食べても。
見た目はちょっとめはり寿司のようなごちそう感です。

小松菜などより少し硬めのかぶの葉は、ほどよいシャキシャキ感。
それが旨辛の味付けととてもよく合います。

夫はこれが大好きで、食卓にあるといつの間にかパクパクと食べています。
確かに。これはもう、お箸が止まらないのです。

5月頃の春のかぶもおいしいけれど、今のかぶは甘みも強くて加熱するととろけるようなおいしさ。けれどかぶの葉のほうも、時には彩りだけでなく、こんなメインになれる特別な場所を用意してあげたいものです。

たっぷりあったかぶの葉も、加熱するとかさが減ってほんの少しの量になります。だから、ふっくらした真っ白なかぶの実に、ふさふさ茂るかぶの葉を見る時、人知れずついほくそ笑んでしまう今日この頃です。

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庭乃桃 にわの・もも | 料理・食文化研究家、文筆家
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