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遊び行こうよ〜から飲み行こぜ〜へ

ここ数日体調を崩しているのだが、原因はおそらくお酒を飲み過ぎたせいだろう。

高校の先輩とご飯に行ったのだが、飲み食べ放題コースにしてしまったせいで、本来の食を楽しむ、からできるだけ元をとる、に目的が移行してしまった。何を隠そう自分の貧乏根性がいけないのだが。

帰り道には歌舞伎町に寄ってウォッカたるものを飲んでしまったせいで、自分の身体にとどめを刺してしまった。

お酒は弱い方ではないのだが、飲んだ次の日は必ず身体がむくんでしまうので、嫌な予感はしていた。

今後は飲み過ぎないようにしようと反省したのだが、家で休んでいるとき、あれっなんで当たり前のようにいつもお酒を飲んでるんだろう、と疑問に思った。

お酒の味が好きかと聞かれたらそうでもないし、お酒を飲んで気分がよくなるかと聞かれたら多少はよくなるが、羽目を外すほど楽しくなる、というわけではない。

それよりも、がやがやした居酒屋という場所、わざわざ新宿まで行く、3000円近く払わなければならない、というストレスの方が遥かに大きいのに。

もちろん、先輩を誘ったのは僕だし、忙しいなか時間を合わせてくれた先輩には感謝だし、聞きたいこともたくさん聞けたので、先輩に害は何一つない。

そういうことではなくて、なぜ大人になると、会う、遊ぶ=飲みになってしまうのだろうという疑問だ。

いつから僕たちは今度遊ぼうぜ~から今度飲みに行こうぜ~に変わってしまったのか。

お酒を飲むと楽しい気分になったり、大人になったなーと思えるのかもしれないが、僕は、ああもう僕らは飲食を通じてしか人と関われなくなってしまったのだなあ、と逆に悲しい気持ちになる。

いつの間にか公園で走り回ったり、チャリで集合したり、ゲーム機をもって友だちの家に遊びに行ったり、そういうことをしなくなっていった。そのことがものすごく寂しいというか、胸がキュっと締め付けられるのである。

みんなが大人になる段階で通るべき道を通っているだけなのであろうが、僕はどうしてもそれに抗いたくなる。

まだまだ公園のジャングルジムに乗ったり、なんの意味もなくふらふら近所の道を散歩したり、夜ご飯でも普通にマックやファミレスに行ってお互い好きなものを食べたりしてんもいいんじゃないかと思う。

そしてくだらない話をたくさんして、気が向いたら一緒にいて気が向いたら家に帰って、そんな当たり前の友だちみたいな関係を続けていけたらいいなと思う。

お酒も飲みの場も嫌いではないのだが、なんだか本音を言わなければいけない、盛り上がらなければいけない、カミングアウトをしなければいけない、いつもより羽目を外さないといけない、そうした空気を勝手に感じ取って窮屈な思いをしている。

まだ若いからね、最近の若い人はそうだよね、と言われるのであろうが、自分でもまだ言い表せないこの感情を、簡単にわかった風に言わないでほしい。そういう先輩方も言いたいのに言えないことなんてたくさんあるのだろうけど。

人の痛みを思う、それはいまもいつでもむずかしいよ。

TOMOOさんが言ってた通りだ。

みんな優しいのに、みんな苦しいのはなぜだろう。

そろそろバーとかにも慣れないといけないのかなー。

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