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採用=相思相愛・・?〜渾身の想い〜

このタイトルのフォーマットが好きなのか。笑
ご容赦を。

現在も採用に関わる仕事をしているが、最近また考えが変わってきたというか気づきが増えてきた。
もちろん今まで行ってきたことは胸を張って正義と言える。
でも時代の変化とともに当然「採用」というものも変わっていかないといけない。
ちなみにブランディングやオウンドメディアの確立などといった手法の話は今回しない。もっと上流になり得る理論の展開をしたい。
手法の話は追々ということで。
そしてかなり偏った理論になり得るので先に了承いただきたい。

まずは結論

相思相愛に「?」をつけた理由だが、
そんなもの時代遅れ甚だしいからである。

相思相愛の就職活動ができたらいいね。相思相愛の転職活動ができたらいいね。自分のやりたいこととその企業のやりたいことがマッチしてたらいいね。企業選びの判断はまずビジョンに共感すること。事業に共感すること。採用する側はその人がいかに自分の企業にマッチしているかどうか。理念共感をしてくれているかどうか。etc...

・・・・・・・。

一時代前ならこれでOKだったし、僕もそれが最も大事だと思っていた。
それをどうやってパッケージ化してフローに落とし込んで実行するか。それが人事担当の仕事だと思っていた。
ただ上に書いたことって事前に分かるのか。分かったとしても定性的すぎないか。それで上手く回っているのであればエンゲージメント云々の議論さえそもそも生まれないのではないか。さらに言うなら市場が荒れすぎてはいないか。
※だから新しいビジネスチャンスが生まれる。事業が生まれる。などの意見は今要らない。

恋愛に置き換えても同じ。
付き合う前にお互いのことをそこまで知ることができるか。結婚する前に全部分かるか。
分かっていたら世の中もっとハッピーなはず。若しくは虚しい。
たまに「ビビッときたから」という方もいるが、それは・・素晴らしい。笑
僕もそうでありたいと思う時もある。

話が逸れそうなので戻すと、
それぞれ「求めるもの」があって、それは定量的なものであって、その個性が尊重される時代になってきていて、そんな中それをお互い許容できるかできないか。その物差しをお互い持っているかいないか。
これが今後の採用活動における最も大事なポイントになるのではないかと思う。
企業単位のブランディング。当然大事。
ただその比重は必ず減少の一歩を辿るだろう。

中田英寿氏の言葉

サッカー元日本代表の中田英寿氏(以下:ヒデ)が言っていた言葉が好き。
一言一句は覚えていないのでニュアンスで捉えていただきたいが、

「日本人の強みである組織力で世界に挑むんだ。チーム一丸となって強大な敵に打ち勝つんだ。そんな根性論まがいの理論はナンセンスに等しい。”個人”のレベルが伴ってないのにチームワークとか言ってるようじゃ世界には通用しない。組織とはまず”個人”のレベルアップが必要だ。”個人”の実力が世界レベルでそれが集まって初めて組織になるし、そこからようやく組織力云々の話だ。」

どう捉えるかはそれぞれだと思うが、僕はこの考え方に非常に共感する。
ヒデは10代の頃からこういう考えを持っていたらしい。
だから早くに世界トップクラスのリーグに挑戦したし、そこでまずは自分個人の能力を高め、日本サッカーを世界標準に持っていきたかったんだと思う。
ただ当時は周りがそれを理解しきれなかったのだとも思う。
ドイツW杯最後のブラジル戦敗退後のヒデの姿。涙が止まらなかった。
今は世界に挑戦するアスリートはサッカー問わずかなり増えてきた。
日本で生で見られる機会が減るのは寂しいが僕は大賛成だ。

集団から個人の時代へ

日本の採用市場はアメリカと対比されることが多い。
アメリカで主流となるサービスが日本で主流となるのは5〜10年後と言われている。
カジュアル面談?オンライン面談?そんなものすでにアメリカではスタンダードだ。

そもそも採用する手法が日本とアメリカでは異なるのだが、
その最たるものがポストファースト(僕が勝手にこう名付けた)という考え方。
要はその企業のポスト(職種)毎で採用活動をするというもの。

日本でもそれは当たり前なのでは?と思われるかもしれないがちょっと違う。
もう古くはなってきているが、日本はあくまでまずは企業がその人を判断して適材適所に配置するという考え。
まず企業に適しているかどうかが重要という考え。
対するアメリカは初めからポストに適した人材を採用する。そして気づけば大きな組織(企業)になるという考え。
ヒデがいう個人から組織へという考えに近い。
併せて上の理論が正しいのであれば日本でもそれが遅れて必ずやってくる。
現にその片鱗はもうとっくに見えている。

そんな情勢の中、まだ企業理念マッチングが何より大事だとか声高らかに言えるだろうか。
リクルートコンセプトなどの重要性は言わずもがなだが、それはあくまで企業対個人の関係性の上で成り立つもの。
情報が「個」に集約され、その「個」から広がりを見せる時代、個人対個人の関係性が当たり前になっていく今後、企業ブランディングという手法の価値は衰退していくと僕は思う。

自分が求めるものを企業に求めるのではない。
企業には依存せず自分の価値を発揮しなければならない。
企業もそれを理解しなければならない。

ビジョンに共感?バリューが大事?もちろんそうだが今の時代とは合っていない。
「個」が集まって初めて「組織」となる。
それぞれの「個」のレベルアップとそれを許容して高め合っていく文化。
これが今後の企業体系だと思う。

最後に

この記事に関してはもちろん参考にした記事や書籍などもあるが、
基本的に僕の経験則から思うことなので参考文献等は記載しない。
では根拠はどこからきてるの?と言われるかもしれないがそんなことは知らない。
何か自分で考えるきっかけにでもなれば僕は本望である。

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