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”欲”の最たるものとは

”欲”。
人間が人間であるところの業とでも言おうか。いや全ての動物にある「らしさ」だろうか。
僕が人間なので人で例えるが、いずれにせよ言えるのは人の行動の背景になるもの。行動そのものにもなること。
良くも悪くも。

今日書くのはもう既にご存知の方も多いと思う。マズローの5段階欲求だ。
ただそこにどういう付加価値を付けられるのか。
僕自身、自分を振返りながら、僕なりの体験も踏まえつつ書いていく。
既にご存知の方も、おさらいと改めて何かの気づきになればと思う。

念の為、Googleで直打ちした際に最上位表示されたものを貼っておく。
より詳しく知りたい方はこちらへ。


①生理的欲求

今日の結論は最後に。
まずは第1段階の欲求から。
これは人の本能的な欲求。
生きたい、食べたい、寝たいなどの欲求がこれに当たる。
性欲含めいわゆる人の3大欲求のところ。
幸いなことに日本人はこの欲求は満たされていて次の段階に移行できると言われている。
僕の場合どうか。
ここに関しては特にない。むしろ強いぐらいだ。

②安全欲求

続いて第2段階。
生理的欲求と併せて、この安全欲求は人の生命に係る基本的な欲求の一つとなる。
読んで字の如く自分の身の安全に敏感になる段階だ。
生理的欲求が満たされていくと、死にたくないという欲求が出てくる。
これが安全欲求。
こちらも、幸い僕の場合、命が危険にさらされるほどの病気や怪我を患ったことはない。ただそれに近い経験はしているが、まさに安全欲求が最大限に高まった瞬間だった。

③社会的欲求

続いて第3段階。
安全欲求が満たされてくると、今度は社会的欲求に入っていく。
若干分かり辛くなってきたか。
分かり易く言い換えると、
これは何かに属していたいという帰属欲求とも言える。
家族というコミュニティー、学校や会社、社会というコミュニティーに属していたいという欲求だ。
人は仲間がいないと孤独感が増しどんどん不安が広がる。
この欲求が満たされていない状態が続くと、人は精神に支障をきたしてしまう。
基本的な欲求が満たされた次にこの欲求がくるということは、
社会的欲求がそれだけ基本的なものであり、大事なものであるということを示しているとも言える。

この辺りからは若干頭が痛い。
僕自身この欲求を求めすぎて身体を病んだ時期がある。
求めすぎたという表現とは違うが、自分の居場所がどこなのか分からなくなった時期がある。
いや。大袈裟に言うのはやめよう。笑
シンプルに仕事をする中で、自分のキャパシティーを超えた状態が続いてしまったということ。
でもそこで気づいたこと、学んだことは今でも活きている。
それだけ大事だと僕は思う。

④承認欲求

続いて第4段階。
ここまで第3段階まで書いてきたが、
改めてこの欲求はあくまで段階的なものなので、第1の欲求が満たされているからといってそこから第4の欲求が満たされるという理論ではない。
段階的にだ。
この第4段階も第3段階までの欲求が満たされて初めて追い求める欲求となる。

簡単に一言で言ってしまえば、
誰かに認められたい、尊敬されたいという欲求だ。
加えてこの承認欲求は他人と比べて自分はどうかという欲求。
誰かよりいい車に乗りたい、お金持ちになりたい、家がほしい。
これらがこの欲求になる。物理的欲求もここに入る。
これだけ聞くとかなりわがままな欲求に聞こえるが、
違う角度から見ると、そういう人は第3段階までの欲求は満たされている状態であるということ。むしろ幸せなことだ。
この欲求が満たされていないと、劣等感を感じたり、人目を気にしてストレスの原因になってしまうことがある。

⑤自己実現欲求

では最後に第5段階。
ちなみに僕がこの理論に出会う以前は第4段階までが人の欲求の全てだと思っていた。
誰よりも称賛されたかったし、常に自分の評価は他人と比べてどうかだった。
実際そういう時はそれは快感だったし、それがモチベーションにもなっていたのは事実としてあった。

ただ、そうではないらしい。
人の”欲”の最たるものとは、

「自己実現欲求」

であるということ。

この理論を知っている今は当然そうだと思うが、初めて知った時は衝撃を受けた。
これも読んで字の如くなのだが、
これは、「あるべき自分の姿になりたい」という欲求だ。
他人と比べてどうとかではなく、自分の追い求める姿になりたいという欲求である。

これに関してはあまり長くは説明しない。第4段階の欲求を自分軸で考えればこの欲求に互換できる。

言われてみるとなるほどとなるがこれがなかなかに難しい。
でもこの欲求が満たされた時は何に増しても気持ちがいい。
誰もが体験したことがあるはずだ。
そこに大小はない。
「自分の追い求めるものが満たされる」
これ以上の”欲”があるだろうか。

最後に

もちろん伝えたいことは、この第5段階の欲求ではあるが、
そこに至る過程も大事だし、繰り返しになるがこれは段階的なもの。
加えてそれが満たされない、欠如してしまうと、大きなストレスの要因になる反面も持ち合わせているということ。

自戒も込めてだが、
自分の軸を持ち、自分を律して、自分だけの価値を常に忘れず、
自分のなりたい姿に向かって日々過ごしていきたい。

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