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【無料記事】仏像が動く

TOMO様の素敵なイラストを使わせて頂きます。ありがとうございます。

写真家の土門拳は、仏像を撮影する際に、仏像に対して徹底的に向き合い、朝の光、曇りの昼の光、雨の日の夜の光を受けて仏像が表情を変えていくところをとらえ、「仏像が動く」と言ったそうです。

アート作品との末長い付き合いも、このように感性を触発し、鑑賞者の生きる歓びとなると私は思っています。

いつも見ているはずなのに初めて見えてくるものが現れるようになります。

朝、昼、夜、雨の日、晴れの日、うれしい気持ちのとき、悲しみに沈んでいるとき、さまざまなタイミングで見てみましょう。

すると、少しずつその作品が自分の心のものになっていきます。

—『〈問い〉から始めるアート思考 (光文社新書)』吉井 仁実著

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