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お好み焼きの香り

どうも西尾です。

10月31日、明日から11月ですね。

今日はハロウィン。

だからと言って、何かある訳ではございません。

仮装もしません。


お好み焼きの香り

駅からの帰り道、お好み焼き屋さんの横を通り過ぎました。

お好み焼きのいい香りが漂います。

お腹が空いてきました。

小さい頃にお好み焼きを食べていた時のことを思い出しました。

テレビなどで、小さなヘラを使ってお好み焼きを食べている映像をよく目にします。

小さい頃の私は、それに憧れがありました。

しかしながら、当時、実家には小さなヘラはありませんでした。

代わりにあったのは大きなフライ返し。

それも金属で出来たタイプでした。

母親はフライパンでお好み焼きを一枚づつ焼いておりました。

母親が私の分を焼いている時に、私は母親の元に走って向かいました。

フライ返しを使って出来立て熱々のお好み焼きを食べてみたい。

そう思ったのです。

母親は「少し見ておいて」と私に言い残し、冷蔵庫の方へ向かいました。

私は、今がチャンスだと思い、金属制のフライ返しを使って、ほんの少しだけ、お好み焼きを食べてみることにしました。

使い慣れないフライ返しで、お好み焼きの端の方を切り取り、フライパンの底から掬うようにフライ返しを操ります。

なんとか、フライ返しでお好み焼きの端の方を掬えました。

そして、熱々の状態のまま口へと運んだのです。

びっくりしました。

金属のフライ返しは熱々でした。

それが唇に当たりました。

あの時何が起こっていたのか、詳しいことは全く覚えておりませんが、確か、その後、下唇に瘡蓋が出来たことは覚えています。

おそらく、火傷したのだと思います。

熱々の金属のフライ返しが下唇に当たって。

結局、お好み焼きの美味しさを味わったのかどうかも全く覚えておりません。

大人になった今、お好み焼きの香りがしてくる度に、ヘラを使って食べたいなと思います。

しかし、小さい頃の記憶が甦ります。

また火傷するのではないか、そう思うと怖くてヘラを使って食べられないのです。

もちろん、食べようと思えば食べれるのでしょうが、身体が反射的に拒否するのです。

あの時、あんなことしなければ良かったと今になって後悔しております。

アホなことしました。

もう遅いですけど。

久しぶりにお好み焼きが食べたくなりました。

因みに、あの小さいヘラですが、正式には「起こし金」と言うのだそうです。






以上になります。

お読みいただきありがとうございました。



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