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写真整理 Ⅳ 〜懐かしの台湾写真〜
どうも西尾です。
本日2月29日は4年に一度の閏日になります。
2月も今日までで明日より3月だと思うと、本当にあっという間だなと思います。
ネットで、閏年にお墓を建ててはいけないという情報を見ましたが、ただの迷信だとか。
本当のところはどうなんでしょう?
写真整理 Ⅳ
〜懐かしの台湾写真〜
宿でチェックインをし、荷物を置いた私は必要な物だけを持ち再び台北の街に繰り出した。
これから台北散策の開始である。
と言っても何も計画を立てていない行き当たりばったりの旅だ。
台湾のガイドブックなども購入していない。
なので、どこが観光スポットで、この建物が何であるのか?それが分からない。
しかし、現地で情報を収集することはできる。
とりあえず、台北駅へ向かった。
宿を飛び出し大通りへ出る。
多くの自動車やバイクが行き交う。
自動車はやはり日本メーカーが多かった。
日本との違いはバイクの多さだろうか。
驚くほどにバイクが多い。
バイクの方が小回りも効いて楽なのかもしれないが、雨が降ると大変そうだ。
大通り、今度は左手に台北のシャラトンホテルを指を加えながら見つつ、台北駅へ向かう。
さすがはシェラトンホテルだ。
ホテル玄関に正装のドアマンが立ち、ハイヤーから降りた客の荷物を持ち上げ館内へ運ぶ。
私もいつかはシェラトンホテルに泊まる、と心に誓い、今は安宿で我慢だ、と言い聞かせる。
途中に大きな交差点があり、歩行者は地下通路を通る。
ホームレスだろうか、毛布に包まった人が地下通路内で横たわる。
国や地域に関わらず、こういう人はいてるのだなと複雑な気持ちになった。
台北駅へ到着し、先ずは鉄道や地下鉄、バスの路線図表を貰ったり、写真に納めた。
![](https://assets.st-note.com/img/1709156748116-gSByykEzPu.jpg?width=1200)
台湾の鉄道路線図も見やすくて助かった。
駅で色々と情報を収集することができたのは良かった。
振り返ると、いくら計画無しの旅であってもガイドブックぐらいは目を通しておいた方が良かった、と思う。
台北駅での情報収集後、時間は昼時になっておりお腹も空いていた。
ここらで腹拵えをしようと思い、お店を探すことに。
朝食にイタリア人の奢りで牛肉麺を食べたので、昼食は出来れば別の物が食べたい、と考えながら台北駅周辺を歩いた。
大きな駅の裏側というのは決まって陰の面がある。
表向き(陽の面)は立派な駅舎に駅前ロータリーがあり、商業施設も多い。
裏側は陽の光りが当たらない陰の面だ。
台北でも同じだった。
昼食を求めてブラブラと歩いていると、朝食を食べた場所とは違う所に来ていた。
どの辺りを歩いていたのか分からないが、モダンなビルが建ち並ぶ綺麗な街という訳ではなく、平家建ての家屋や古そうな雑居ビルが建ち並ぶエリアに来ていた。
こちらにも白い毛布に包まった人が建物の側で寝ている。
いつのまにか、すごい所に来てしまった。
お腹もだいぶ空いてきた。
とぼとぼ歩いていると飲食店を発見した。
それも多くの人で賑わっているではないか。
これはいわゆる、隠れた名店、というやつかもしれないと思いながらお店を覗いてみる。
どんな料理なのかとお店を覗いていると、私はいつのまにか列に並んでいたようだ。
何の料理かも分からない、値段もいくらか分からない、そもそも言葉も通じないと焦りが込み上げてくる。
列を抜けようにも既に後ろにも多くの人が並んでいるので、抜けるのも難しかった。
これはもう仕方ないな、と思いそのお店で食べることにした。
前に並んでいる人たちの注文方法を観察し、見様見真似で注文した。
何とか注文が通り、お会計も済ますことが出来た。
値段も安くて一安心であった。
問題は何の料理であるか。
![](https://assets.st-note.com/img/1709158323151-8SZQjvHrsQ.jpg?width=1200)
机に座り、運ばれてきた料理を見てみる。
何の料理か心配をしたが、心配は無用だった。
カレーピラフのようなご飯と茄子の炒め物、野菜の炒め物、麻婆豆腐のような料理であった。
これは台湾料理なのか何なのか分からなかったが、やっと空腹を満たすことができると思い、とりあえず食べてみた。
味に関しては全然食べることのできる料理であったが、麻婆豆腐のような料理については、自分で作った方が美味しいものが出来上がるなと思った。
料理とついでに、コーラのような何かよく分からない飲み物も購入したが、ものすごく甘くて驚いた。
普通に水を購入しておくべきだったと後悔している。
それでも腹拵えはできたので私は満足であった。
ある意味、隠れた名店、だったのかもしれない。
よく分からないことに遭遇することも面白くて楽しい。
これも旅でしか味わえない一期一会だと思いお店を後にした。
腹拵えが終わりこの後はどうしようかと悩んでいた。
天気も良いし時間もある。
せっかく来た異国の地・台湾だから色々行ってみようと思った。
しかしながら、自分が今どこにいてるかもよく分からない。
台北駅まで行くことができれば未だ良いのだが、台北駅がどっちなのかも分からず。
カタコトの英語で道を聞いてみるのも有りだと考えたが、未だ時間もあった。
せっかくだし色々と歩いてみようと思い、とりあえず大通りまで歩くことにした。
大通りまで出ればある程度の位置関係が分かるし、道路の看板でどっちの方向に向かって行けば良いか分かるはずだ、と考えた。
少しの間、路地を色々と歩く。
多くの人がお喋りをしていたり何かを食べている。
何を話しているのか分からないが、その様子を見られたことが私は幸せだった。
何だかこちらもほっこりする。
独りぼっちの旅行のはずが一人では無いみたいだ。
そうこうしていると大通りに出た。
大通りにさえ出れば、後は道路の看板を見て適当に歩くだけだった。
またとぼとぼと道を歩く。
台湾の街並みを見ながら歩く、綺麗な青空に眩しい太陽、2月とは思えない暖かさで、既にこの旅に満足していた。
来て良かった、と。
歩いていると、ふと何処からか声をかけられた。
立ち止まり後ろを振り返ると、杖をついたご高齢の男性が立ち竦んでいた。
現地の言葉で色々と聞かれているのだが、私にはこの男性が何を言うているのか全く分からない。
おそらく道を聞いてきたのだと思うが、逆に私が異国の地で迷子状態である。
日本人と台湾の人では同じアジア圏でもあり、顔立ちもよく似ている。
私を現地の人と間違えてしまうのも無理もない。
私はまたカタコトの英語で分からない旨を伝えた。
この男性も分かった、という素振りをした。
私も何だか申し訳ない気持ちになった。
国が違うと言えども、杖をついたご高齢の方の助けにも応じられない。
自分に対して惨めな気持ちになってしまった。
私は去り際に日本語で「ごめんなさい」とだけ呟いた。
それで私も立ち去ろうと思っていたら、この男性からまた声がかけられた。
「あんた日本人かね!?」と。
私も驚いた。
「ええ、そうです!観光できました。」
そこから私とこの男性は喋りながら歩き始めた。
旅は何とも不思議である。
続く。
以上になります。
お読みいただきありがとうございました。
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