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【トリノで過ごしたあっという間の3週間】イタリア一人旅🇮🇹 2023/10/21スクラップ日記
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とうとう、トリノを旅立つ日が2日後に迫ってきた。
実は、到着後しばらくはトリノを拠点にしたのは失敗だったかな?と思っていた。
というのも、今まで長期滞在した場所は短期留学をしたローマや、友人と過ごしたフィレンツェなど、THEイタリア!観光地!という街が多かったので、リアルな生活感のあるトリノに少々物足りなさを感じたからだ。
しかし、結局「住めば都」なもので、
もし私がイタリアで生きることになったとしたら、観光客でにぎやかな街よりも、トリノのような雰囲気の方が自分には合っているなと感じるくらいお気に入りの街のひとつになった。
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ミラノ周辺の北イタリア人は、「商業的でクールであたりがきつい」と聞くことが多かったので、どんな態度をされても傷付かない心の準備をしていたのだが、全くそんなことは感じなかった。
イタリア人は地元愛の強い人が多く、常に自分の街が一番なので「南の人間は働かないし、治安も悪いから嫌いだ。」とか「北のレストランは値段が高くて、量が少ない。」とかそれぞれ好き勝手言っている。
千葉と埼玉の因縁対決のようで、側から見る分にはおもしろい。
確かに、ステレオタイプのイタリア人のイメージに比べると、トリネーゼのコミュニケーションは若干あっさりしているかもしれないが、とはいえ彼らもれっきとしたイタリア人なので、日本人から見れば十分明るくてよくしゃべる。
アパートに到着して数日は、近所を歩くと「知らないアジア人がいるぞ?」という視線こそ感じたが、それもしばらく経てばなんてことない。
スーパーのレジスタッフも、観光地の100倍優しい。
挨拶は笑顔でしてくれるし、よそ者扱いせずスーパーのアプリがあるか毎回尋ねてくれるし、何より小銭を出すのを待ってくれる。
店側も客側にも余裕があって、ピリついている人がとても少なく感じた。
些細なことだが、私にとっては結構うれしいことだ。
今までは(特にローマでは)、小銭を出そうとすると怪訝な顔をされ「これでいいからさっさとよけろ。」と強制的に会計を終了されることもよくあった。
初めての海外だった私はとても衝撃を受け、
その態度に傷つくとか落ち込むよりも、「レジ締めで釣り銭合わなくなるけど大丈夫なの!?」という気持ちになったことを鮮明に覚えている。
毎度、使い道のない小銭をたんまり持って帰国していたので、今回の帰国時は何かの計算違いじゃないかと思うほど財布をスッキリさせることができてびっくりだ。
普段からよく歩くので、大きな公園や、川もあって、街中にいても山が見えたりと自然に囲まれているのもとても良かった。
都会と田舎の良いとこ取りな雰囲気が、私の地元に似ていることに気づいて、海外に来ている特別感があまりないのは、そのせいかなと思ったりもした。
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翌日は一日出かける予定があったので、
この日も次の旅に向けてのパッキングとアパートの掃除や、洗濯をして過ごした。
昼には、Googleマップで見つけた近所のチキン屋さんに行ってみた。
フライドチキンショップと書いてあったので珍しいなと思って行ってみると、予想通りやっぱりローストチキン屋だった。
イタリアでは、わざわざケンタッキーに行かない限り、フライドチキンに巡り合うことは中々ない。
とても陽気でおしゃべりなおじさんのお店で、メニューはローストチキンとポテトのふたつだけという潔さ。半身のチキンとポテトを頼んで8ユーロ程でとってもリーズナブルだ。
アパートに帰って早速食べると、とってもおいしい!
スーパーの惣菜コーナーで買ったチキンとは比べ物にならない。まるで別物だ。
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皮はパリッとしているけど程よくしっとり感もあって、手でつまむとホロっと肉が離れる。
やさしめの塩気がなんとも絶妙で、均等に味がしみている。
ローストチキンの良し悪しなんて考えたこともなかったけれど、ここまで違うものかと新しい発見をした。
もっと早く見つけていればリピートしたのに、明後日には私はチェコにいる。残念だ。
たっぷりチキンを食べたので、夜ごはんは抜いたのだが、糖分は必要だと思って近所のジェラテリアでヘーゼルナッツとコーヒー味のジェラートを買った。
ここのジェラテリアのおじさんも、とても感じが良い人で好きな店だった。
トリノを離れるのが寂しい。
また必ず戻ってこようと想像しながら、ジェラートを食べて夜道を歩いた。