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大阪の豪商・加島屋伝来!平安末の阿弥陀如来像を修復したい!

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支援のお願い 購読料は「大阪の豪商・加島屋久右衛門(廣岡家)」の文化財修復保存研究の為に使わせて頂きます。 クラウドファンディング「大阪の豪商・加島屋伝来!平安彫刻の阿弥陀像…
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掛け軸の修復完成:2024年11月9日

いつも応援いただきまして 誠にありがとうございます。 掛け軸の修復完了の ご報告と御礼です。 ①西本願寺門主裏書きの「方便法身像」2幅 ②鶺鴒図(徽宗皇帝)・鶉図(李安忠)の写し ③他 大阪の豪商 加島屋久右衛門(廣岡家)ゆかりの 「方便法身像」掛け軸の 修復が無事に完了しました✨ 西本願寺門主による裏書きをもつ この貴重な文化財が、 新たな命を得ました。 皆様のご支援に 心から感謝いたします! 来年、加島屋創業400年の年に合わせて、 皆様にお披露目させていただき

修復完成予定:2024年8月末→10月初旬

いつも応援いただきまして誠にありがとうございます。 掛け軸の修復状況のご報告です。 ①西本願寺門主裏書きの「方便法身像」2幅 ②鶺鴒図(徽宗皇帝)・鶉図(李安忠)の写し ③他 本紙の修理と裂・諸材料(箱など)の準備はすでに完了 掛軸の形への組み立てを待っている状態。 担当者が、9月初旬まで大英博物館に出張して仕事をすることになり、 帰国後に表装裂地の付廻し、仮張り乾燥、仕上げを行う予定。 とのことで、完成が2ヶ月ほど延びました。当初から「急がない」とお伝えしてたので、

掛け軸は生きている!100年後も修復を

光影堂様の「見積書」より ~略~ 絵が描かれた絹に直接裏打紙が打たれ、さらに周囲の裂(きれ)とあわせて複数回の裏打ちが施されて掛軸に仕立てられています。その際に使用される糊は「小麦澱粉糊」で、おおむね100年経つと接着力が弱まったり、逆に全体が硬くなってしなやかさが失われたりし、さまざまな損傷を引き起こす原因となるため、日本の絵画はおよそ100年ごとに定期的に解体修理(裏打ちの打ち直し、仕立て直し)が行われてきました。 この作品は、江戸時代初期に制作されたあと、江戸時代末期

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大阪くらしの今昔館で展示 2024年春

【加島屋広岡家のおひな様&五月の節句飾り】 大阪くらしの今昔館で展示されました。 大阪くらしの今昔館・企画展「文様彩集」 2024年2月21日(水)〜2024年4月7日(日) https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/exhibition_special/260000840 先日で終了してしまいましたが、 外国のお客様が多数、観に来られていたのが印象的でした。特に男性のお客様は、おひな様より五月の節句飾りの兜などに興味津々のご様子。

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光影堂・桂修理工房「掛軸修復見学会」②鶺鴒図(徽宗皇帝)・鶉図(李安忠)

いつも応援いただきまして誠にありがとうございます。 クラウドファンディング対象以外の掛け軸も修復しております。 ②鶺鴒図(徽宗皇帝)・鶉図(李安忠)の写し 廣岡浅子も茶会に使用したと言われている名品ですが 廣岡家には修復すべき文化財が多数有り、修復優先順位は第4位でした。 <修復の優先順位>  ①約800年前(平安末期)の阿弥陀如来像  ②約360年前の西本願寺門主裏書きの掛け軸「方便法身像」   以上の2品がクラウドファンディングの対象  ③約230年前の西本願寺門

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光影堂・桂修理工房「掛軸修復見学会」①西本願寺門主裏書きの「方便法身像」

クラウドファンディングでご支援頂いた掛け軸の修復は順調に進んでおります。昨日は、修復依頼先の(株)光影堂の桂文化財修理工房へ見学に行って参りました。(株) 光影堂は国の選定保存技術保存団体で、国宝などの修復をされています。見学に参加された皆様、有難うございました。 ①西本願寺門主裏書きの「方便法身像」<西本願寺と廣岡家> 廣岡家は西本願寺の有力門徒で、北御堂の講中総代でした。西本願寺の日記によると、初代の冨政はたびたび本願寺に参上し、季節の礼や節句の祝儀の進物を贈っていま

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光影堂・桂修理工房「掛軸修復見学会」

皆様、いつも応援を有難うございます。 クラウドファンディングで皆様にご支援頂いた掛け軸の修復は順調に進んでおります。今回は、修復依頼先の(株)光影堂の桂文化財修理工房の見学会のお知らせです。(株) 光影堂は国の選定保存技術保存団体で、国宝などの修復をされています。ご興味ある方は是非ご参加下さい。 ーーーーー 4/20(土) 10:15 阪急・桂駅、集合 10:30 掛け軸修復見学 12:30 ランチ(限定8名)、光影堂の大菅社長とご一緒に。 15:00 解散 内容:

修復完了!「文殊菩薩」「普賢菩薩」

いつもご支援・応援いただきまして、誠にありがとうございます。 2023年のクラウドファンディング(3/8~4/29)「大阪の豪商・加島屋伝来!平安彫刻の阿弥陀像と西本願寺門主裏書の掛軸(方便法身像)を修復したい!」で、ご支援いただきました事をきっかけに、廣岡家の他の掛け軸も修復することにしました。 その中で、ご先祖様の3代目久右衛門・正中(吉達)が描いた「文殊菩薩」「普賢菩薩」の修復が完成しました。この画はボロボロでしたが、藤枝春月氏に修復して頂き、新品のようにキレイにな

リンク先:加島屋久右衛門(廣岡家)&芦屋薬膳

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修復:「文殊菩薩」「普賢菩薩」

2023年9月22日 「大阪くらしの今昔館」8階の展示室のバックヤードで 今昔館・前館長の谷先生&藤枝春月の藤枝さんと掛け軸の修復相談。 ご先祖様(3代目久右衛門正中:吉達)の描いたモノ。 ご先祖様の画とは言え、素人とは思えない作品です。 9/22(金)に修復に出しました。 完成予定は、早ければ年内。遅くても、来年早々です。 ーーーーーーーーーーー 文殊菩薩、普賢菩薩 双福 現状 ・作品寸法 135mm × 310mm ・文殊菩薩は改装されて、台紙張りの表具に仕立てられて

全部、修復したい!

2023年8月10日 「大阪くらしの今昔館」8階の展示室のバックヤードで 今昔館・前館長の谷先生&光影堂の大菅社長と掛け軸の修復相談。 ①西本願寺門主裏書きの「方便法身像」2幅 再見積の金額で、2幅とも光影堂さんへ修復に出しました。  左下:法如(1743-1789門主)筆 約230年前  左上:良如(1630-1662門主)筆 約360年前 ところで、「方便法身像」2幅 が納められていた木箱は3幅用でした。 2幅しか入っていなかったのですが、 もう1幅の残骸らしきもの

西本願寺門主裏書「方便法身像」二幅とも修復します!

2023年8月7日 西本願寺門主裏書きの「方便法身像」  左:法如(1743-1789門主)筆 約230年前  右:良如(1630-1662門主)筆 約360年前 R4.10/25の修復費の見積もり:77万円弱/一幅 6/17(土)特別展示セミナーの後、良如筆の一幅を修復に出す予定でしたが 7月に入って、まだ修復に出してないことに気が付きました。 あらららら~。。。 気を取り直して、考え直しました。 本当は二幅とも修理したいのに、予算の都合で一幅だけの修復。。。 ん~

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中之島香雪美術館:徽宗皇帝の「梔子鳥禽図」

2023年7月30日(日) 中之島香雪美術館の企画展「香雪美術館の中国絵画展」 最終日に行ってきました。 香雪美術館は黒を基調とした とてもシックでスタイリッシュな美術館でした。 お目当ての展示物は 加島屋旧蔵の徽宗皇帝キソウコウテイ「の「梔子鳥禽図」シシチョウキンズ 廣岡家の昭和の「売立目録」のトップページに掲載されている掛け軸です! この「売立目録」には 廣岡家を救った「紅葉呉器」載っていて 祖母は手放すときに手を合わせて見送ったと聞いています。 徽宗皇帝(キ

リターン:西本願寺拝観

2023年6月24日(土) 西野久子(にしのひさこ)と西本願寺を巡ります。 「お西さん」の愛称で親しまれる西本願寺は、日本最大級の木造建築と言われている国宝の阿弥陀堂や御影堂が有名です。その他にも、きらびやかな装飾の唐門をはじめ、飛雲閣など桃山文化を代表する重要な文化財がたくさん残っています。その見どころや歴史について、尊光寺様の楽しいおしゃべり付きでのご案内です。「廣岡家と西本願寺との関係」「西本願寺門主裏書きのある方便法身像の掛軸の写真」が載った加島屋の図録付きです。