80歳でも脳が老化しない人がやっていること
新しい本を読み始めました。とても興味深く、示唆に富む内容です。
大切であると思うことを抜粋しました。
脳内では、周りの人たちとのつながりを感じた瞬間に #オキシトシン が出て、脳を活性化し、認知機能を高める効果があります。 人の目を見て話すと前頭前野がより活性化することが 東北大学の研究で知られています。 一方で、苦手な人とのつながりは脳のストレスになります。(p52~53)
2019年、ハーバード大学研究チームによる調査 脳バンクに提供された高齢者の脳を調べ、100歳以上の人の脳には、70~80歳で亡くなった人よりも #レスト遺伝子 が発現していた。 レスト遺伝子は、寿命や老化をコントロールする #長寿遺伝子 の一つ。 (p68)
中高年になると、若い時のような情熱、やる気が薄れることがあります。これは自分に無理をさせないための防御機能。 脳を活性化するため、新しいことに挑戦することはとても良いこと。しかし「やりすぎ」は禁物。中高年になっても若い時と同じく活動すると細胞が傷つきやすくなる。 (p69)
「情熱ややる気が薄れるのは自分のせいではなく、遺伝子のせい」 実際に #レスト遺伝子 は、脳の老化を抑えアルツハイマー型認知症を予防してくれる。 大切なのはバランス。挑戦や生きがいをもつことは大切。やりすぎないこと。自分を甘やかすことも大切。甘やかしすぎは逆効果。「中庸」が大切。 (p71)
アメリカで250人の高齢者を10年にわたり調査し、亡くなった時の脳を解剖。 生前に生きがいを持っている人と持っていない人で明らかな違いが判明。 生きがいがある人は、脳が萎縮していても認知機能が高い。(p72)
【旅行に行くという目標を設定するだけで認知機能は上がる】 大きな生きがいよりも、小さく達成しやすい生きがいの方が、前頭前野の先端にある前頭極と呼ばれる領域が活性化する。 植物を育てる、切手を集めたい、スポーツのサポーターをする等何でもいいのです。(p73)
【あなたの脳の老化度がすぐわかる方法】
※くれぐれも無理のないように、周りに障害物がない場所で行いましょう。
目を閉じた状態で片足立ちをして下さい。何秒間片足で立っていられますか? 目を閉じて30秒以上片足で立っていられれば、脳はまだ若い状態です。(p87)
国立長寿医療研究センターによる年代別平均値 いずれも平均値です。
58.8秒→脳年齢30代
32.9秒→脳年齢40代
23.7秒→脳年齢50代
9.4秒→脳年齢60代
4.5秒→脳年齢70代
2.9秒→脳年齢80代
両目を開いたままで片足立ちをして、20秒以上続けられない場合は、小さな脳出血を発症している #無症候性ラクナ梗塞 等の可能性があり、注意が必要です。 目を開けたまま片足立ちした場合は長く出来る人でも目を閉じたとたんにできなくなる人がいます。こういう人も残念ながら老人脳が進んでいます。
長生きのためにはドーパミンを増やしていきたいところです。
ドーパミンを増やす方法は
①笑顔
②好きな音楽を聴く
③体を動かす
④好きな人の写真を見る
⑤予想外の嬉しいことが起こることに参加(スポーツ、スポーツ観戦等)
⑥複数の中から選ぶ
このような習慣がある人は脳がいつまでも若い可能性があります。(p43)
食欲のような「生理的欲求」は加齢とともに直線的に減っていく。 オーストラリア・モナッシュ大学と台湾国立防衛医科学センターの研究では、食欲のある高齢者の方が長生きの傾向があると報告されています。(p42)
アメリカで250人の高齢者を10年にわたり調査し、亡くなった時の脳を解剖。 生前に生きがいを持っている人と持っていない人で明らかな違いが判明。 生きがいがある人は、脳が萎縮していても認知機能が高い。(p72)
【旅行に行くという目標を設定するだけで認知機能は上がる】 大きな生きがいよりも、小さく達成しやすい生きがいの方が、前頭前野の先端にある前頭極と呼ばれる領域が活性化する。 植物を育てる、切手を集めたい、スポーツのサポーターをする等何でもいいのです。(p73)
若返り遺伝子サーチュイン遺伝子を活性化させる栄養素
①ナイアシン かつお節、舞茸に多く含まれます。
②エラグ酸 ポリフェノールの一種でイチゴやブラックベリーに含まれます。
③レスベラトロール
④プテロスチルベン ブルーベリー、オメガ3系油、青魚等に含まれます。
⑤EPA,DHA サバやアジ等の青魚に多くふくまれています。
⑥ビタミンC 1日1g摂取が望ましく、アセロラ、ゆずに含まれています。
⑦ビタミンD キノコ類に含まれるD2、あん肝、しらす干し、イクラ、ウナギ等に含まれるD3があります。
またビタミンD を供給するには日光を浴びるのがいいと言われています。(p136~140)
フロリダのある保険会社で、主にPC業務の女性を対象に室温と作業効率を調べる実験が行われた。
室温20℃の時よりも、25℃の方が圧倒的に作業効率が上昇。
タイピングミスが44%減少
タイプする文字量が150%増加
室温25℃を越えると、1℃上がるごとにパフォーマンスが2%低下。
(p167~168)
『感謝の手紙を書く』と人生の満足度が高まるという研究結果があります。 感謝の手紙は、自分が想像している以上に相手が喜んでくれることがあるからです。 それによって心の距離が近づき、信頼関係が生まれることもあるので、幸せも実感できるとてもいい習慣です。
手書きによるコミュニケーションは 「デジタルでタイプした文字」と比べて思いが伝わりやすい。 同じ手書きでも速記の場合は、その効果が弱まります。 要は丁寧に文字を書くことなのです。 丁寧に書くことは #ミラーニューロン効果 で結果的に自分のことも大切にできるため一石二鳥です。(p180)
珈琲の香りには「人にやさしくなれる」効果があります。
あるショッピングモールのお店の前にお金をわざと落としておき、そのお金を通りすがりの人がどのくらい拾ってお店に届けるかという実験。
結果、香りがしない店よりも珈琲の香りがするお店の方へ多くの人がお金を届けたそうです。(309~310p)