愛着障害
プロフィールにもあるように、私は愛着障害だ。
※愛着障害(あいちゃくしょうがい)は、乳幼児期の虐待やネグレクトにより、保護者との安定した愛着が絶たれたことで引き起こされる障害をいう。「甘える」や「誰かを信頼する」などの経験値が極端に低いため、自分に向けられる愛情や好意に対しての応答が、怒りや無関心となってしまう状態。(Wikipediaより)
私の場合は虐待やネグレクトはなかったものの、両親の不仲、躾の厳しさ、褒められることが殆どなかったことで、愛着障害になってしまったように思う。
もっと言えば、触れられる機会がとても少なかったように思う。
ハグだとか、頭を撫でられるとかいう記憶が、本当に幼い頃からプツッと途切れてしまった。
今思うと、母なりの考えがあって「甘えること」を許さなくなったのだと理解できる。
母は、両親を20歳より早く亡くしている。
だから、「20歳までに自立できる子になってほしい」という考えがあったようだ。
でも、だからって子供に甘えさせないというのは違うのだけど、母自身も、おばさんの家で育てられたり、病弱な両親を看病したりと甘えられる環境で育ってこなかったから、愛情表現が苦手だったのだろうなとは思う。
今でこそ「私は甘えたかったんだ」と分かるけど、ずっと生きてきて、自分が「愛に飢えている」と感じることはなかった。
ただ、人生が上手く行かない。
鬱の治療をしても良くならない。
辛かった。
苦しかった。
ずっと死んでしまいたかった。
30歳くらいになって、鬱で受診していたクリニックを移った。
荒れていたあるとき、ふとした拍子に医師の腕の中に抱え込むかたちになった。
その時、何とも言えない感情が溢れ出して、胸が熱くなり、涙が流れた。
とても安心するのだ。
その場だけでも安心感が得られる。
私が求めていたものは、これなんだと自覚した。
追っかけをしている憧れの人にもハグを頻繁に求めるようになった。(もちろん、TPOはわきまえている)
笑顔で逢いたいはずなのに、その人に抱きしめられると、温かい涙が溢れ出す。
胸もポカポカ温かくなる。
男性と何人かお付き合いして、もちろん抱きしめられたことはあるけど、別になんとも思わなかった。
今考えると、わたしは「母性」や「父性」みたいなものに飢えていたんだと思う。
そして、未だに胸に穴が空いてる感覚がある。
たがその感覚は、以前よりだいぶマシになってきているように思う。
良くなると信じて生きていきたい。