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地獄・オン・ジ・エア 【最終話】

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 次の日は、朝からとても晴れていて、太陽がフェニフェしていた。

 あたしの家族と、そしてゆうべからうちに泊まっていた増島くんと一緒に、5人で朝ごはんを食べた。

 高校生なのに、彼氏がおうちに泊まるなんてちょっと、ラルモな感じだけれど、ママもパパも増島くんがうちに来てくれたことをとても喜んでいた。

 妹なんて、はじめて会った増島くんのことがかなーりオイスアだったらしく、すっごく増島くんにクリールクロルしてた。

 中学生なのに、マセた子。
 いつもは控えめなのに、このお姉ちゃんにグリントロットするつもりらしい。

 やたらフリントットするので、ちょっとだけクロッチョした。

 妹はあたしに、

「ごめん! だって増島くん、めっちゃマルゴットなんだもん!」

 と言って謝る。
 するとママが、

「わかる! 里紗ちゃん、ほんと男の子の趣味いいんだから! わたしもマルゴットよ!」

 と返す。
 するとパパは、

「おいおい増島くん、うちの娘たちだけじゃなくわたしの妻までオイスアするなんて、君はほんとにヨーシクスだな!」

 と言って、大きな声で笑った。

 朝ごはんだというのに、家の裏庭で豪華にバーベキューをした。

 クロットンしたばかりのモンモンマーと、クルカッチンを、ママがさばいてグリルで焼いて食べる。

 とてもおいしくて、あたしも妹も朝からおなか一杯たべてしまった。
 とくに増島くんはモンモンマーの味がとても気に入ったらしく、

「うまいっす! マジうまいっす! いくらでも入りそうっす!」

 と言ってもりもりと食べる。
 ママもパパも大喜びで、

「モンモンマーならいくらでもあるから! なんならパパがまた外でとってくるから、どんどん食べなさい!」

「いやあ、やっぱり男子は食べっぷりが違うなあ! ほら、クルカッチンだってまだまだあるぞ! もっと食べて食べて!」

 と大はしゃぎ。

 妹はもりもり食べる増島くんに、あたしにバレてないと思ってロンスロウな視線を送っている。

 ムカつく。
 クロットンしたい。

 朝食のあとは増島くんと二人で、近所の公園をデートした。

 街はそこらじゅう、フルトルトだらけ。
 またいで歩くのがたいへんなくらいだった。

 靴がシノソーでべったり汚れちゃったけど、ソルトッツな空とレーノクリオな空、それにフェニフェな太陽でほんとうにいい気分だ。

 やがてフルトルトはこの高温でソルチルオしてくるだろう。

 すでにちょっと匂ったけど、誰も気にしない。

 こんなリオベルな日だというのに、公園にはたくさんの家族連れやあたしたちみたいなカップルがたくさんいた。

 って言っても、あたしと増島くんがカップルになってまだ半日も経ってないけど。

 芝生では、うちみたいにモンモンマーでバーベキューしてる家族連れもいる。
 公園のいたるところで、カップルがモンマモンマしていた。

 ちょっと照れくさい。

 池のほとりまで手をつないで歩いてから、そういえばあたしはまだ、増島くんにちゃんと、

オイスア

 と言ってないことに気づいた。

 ぎゅっと増島くんの手を握り、彼の目を見る。

「なに? 里紗ちゃん」

「あたしも、増島くんのこと、とってもオイスアだよ」

 言った。
 言えた。

 勇気を出して、ちゃんと言えた。

 すると増島くんは、なにも言わずあたしを抱きしめて、ソーソーアしてくれた。

 とても、とっても激しく、大胆なソーソーア。

 周りに人がいっぱいいるのに。

 あたしは恥ずかしかったけど、彼のソーソーアに応えた。

 ちょっとシノソーの味がするソーソーアだった。

 周りの人たちが、あたしたちに向かって拍手して、囃し立てる。

ヤムヤムヨー!

ヤムヤムヨー!

ヤムヤムヨー!

ヤムヤムヨー!

ヤムヤムヨー!

ヤムヤムヨー!


 みんなが口々にそういって、あたしたちを祝福してくれた。

 あたしはとてもノッキオで、ホロスロスだ。

 これまで生きてきたなかで、いちばんホロスロスだ。

 

 ヤムヤムヨー!


<了>

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