
【語源】「左様でございます」は、なぜ左なのか
高級ホテルのフロント業務の職に就いた最初の研修でホテル用語や言葉遣いについて学んだ。
その際、相手が言った事に対して肯定や賛同、同意を示す言葉として「左様でございます」と言うように教えられた。
留学帰りというのもあり、元々日本語が下手で物を知らない僕には初めて聞いた言葉だった。
左様でございます」は「そうです」「その通りです」よりも丁寧な敬語表現。サービス・販売・飲食業などで、お客様対応や電話の応対でよく使われてる。
左様と書いて「さよう」と読むが、なぜ左なんだろうか。
その語源を調べてみた。
今では「左様」が一般的でだが、古くは「然様」という漢字で書かれてた。「然」という漢字には前を受けてその内容を指す意味があるらしい。
「然様」の当て字として「左様」が使われるようになり、「左様」が一般化した。
日本では「右」より「左」のほうが位や格が高いとされてきたので、尊敬を示す言い回しとして「左様」が使われるようになったらしい。