【ビジネス②】部下に横柄な態度を取る人間は、どんな役職であっても小物で間違いない、と思う話。
■テーマ:部下に横柄な態度を取る人間は、どんな役職であっても小物で間違いない、と思う話。
こんにちは、ニシダユウジです。
この間行きつけのカフェラウンジにて、1人の40代前後の上司らしき人物が、2人の部下らしき若者に対して、片手を後ろのソファに回し、凄まじく偉そうな態度で、周りが不快になるような大声で部下を怒鳴り散らしている光景を目にしました。そこに愛情のかけらもなく、ただただ見下して「死ね」と言わんばかりの雰囲気でした。時間にして2時間くらい。部下達は相当疲弊した様子で帰っていきました。
世の中ではこんな光景はあるあるだろうなぁと思いながら、そこで思いついたテーマについて今回は投稿しようと思います。
それは、まさにタイトルのとおり。
「部下に横柄な態度を取る人間は、どんな役職であっても小物で間違いない、と思う話」です。
どんな役職でも、です。
会長であっても、社長であっても、どんな有名人であっても、です。
これまでたくさんの人たちを見てきた中で、やっぱり人にはたくさんのタイプがあります。今回は、そういった人のタイプごとに、それぞれの共通点、見極めるポイント、見分ける方法があると感じていますので、今回はそれをシェアしたいと思います。
きっと今の社会では、理不尽な上司や先輩や友人関係に悩んだりストレスを抱えている人が多いと思いますので、ぜひそれを軽減する一助になれば幸いです。
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最初に、自分の実体験からハッキリと言っておきたい事があります。
それは、
部下に横柄な態度を取る人や迷惑をかける人、人によって態度を大きく変えてしまう人などは、ほぼ例外なく「実力がない人」である。
という事です。
これまで見てきた中で、実力がある人とない人では、「考え方」や、またそこから来る「行動習慣」に大きな違いがあると感じます。
そしてその違いは、人を見極める際にとても役立つ1つの指標になると考えていますので、ここからそれを書きなぐっていきます。
では、実力がある人とない人の「違い」について。
ここからは実力がある、ないという表現では少し微細な表現に語弊があるので、
僕の周りの、人間のキャパシティも大きく実績を残している人達を、「器の大きい人」と呼び、他人に対してストレスを与え迷惑行為を働く困ったちゃん達を、「器の小さい人」と呼ぶ事にします。
それぞれの「考え方」や「行動習慣」を考え、その結果、なぜ部下に横柄な態度を取る人は「器の小さい人=小物」に当てはまるかを考えていきたいと思います。
ではまずは、僕が見てきた「器の大きい人達」の共通点から。
本当に実力があり器の大きい人達は、自分の実力から来る充分な自信があります。そして多くの人が、欲求のベクトルが「自分の成長欲求」に向いています。
そして、自分の目の前の景色を上手く進めていく事に関心があり、目の前の課題や難局に対しても、保身というよりは挑戦する姿勢があり、自力で突破していく事を考える人が多いです。ですので、成熟した大人の印象であったり、あるいは夢中になっている少年のような印象を与える人が多いと思います。
その結果、改善する事、変革する事、闘う事を選びがちです。道は険しくてもゴールへの最短距離へと真っ直ぐにそのベクトルを伸ばしていくような発想を持っている人が多い気がします。
そして、重要なのは、部下を束ね、強者と闘うような姿勢を常に有しています。スタンスとしては、「弱きを救い、強きと闘う」の発想ができるのが本当に実力のある人の考え方に共通する点かと思います。
では逆に、「器の小さい人達」の共通点についても触れていきます。
上とは真逆で、器が小さくかつ実力がない人は、実力の不足分を他で埋めるような行動を本能的に取りがちであると感じます。なので、必然的に欲求のベクトルは「自分の成長欲求」ではなく「他者からの承認欲求」に向いていってしまいます。
行動としては、自分を認めてもらうために嘘をついたり、実際より大きく見せたり、人に強く当たる事で優位に立とうとしたりします。特に自分より弱い立場の人相手にこの傾向が強く出る事が多いです。
また、個人では物事が打開できないため、群れる、依存する、人を責める、自ら率先して矢面に立たない、などの行動傾向が強いように感じます。要するに、人には強く言うのに、自ら責任のある立場で率先して引っ張っていくシーンが全くない、そんな人が非常に多いです。ゴールに対して回り道になる事ばかりを選んでしまうため、会社などでは組織のガンになりやすいタイプですね。
その結果、上には認められたいので良い顔をし、下には横柄な態度を取る、というような事が多くなります。スタンスとしては「弱きに当たり、強きに媚びる」そのような発想が、器の小さい人達に見られる共通点のように感じます。
以上、
まだまだ両者の違いはたくさんありますが、このような顕著な考え方や行動習慣の違いはハッキリと見受けられると感じます。
以上の事から、部下に対して横柄な態度を取る人は、「器の小さい人=小物」である事が多い、という事がハッキリと言えると僕個人は考えています。
他にも人を見極める上でわかりやすいポイントがいくつかありますので、参考程度にご紹介しておきます。
【器の大きい人達】
・相手の年齢や役職によって態度を変えない。
・異性と同性を大きく区別しない。
・不要にカッコつける事がなく常に自然体で振舞う。
・わからない事はわからないと言う。わからない部分は無邪気に質問する。
・飲み会の席などでの部下の不要な気遣い全般を遠慮する。
・その場にいる人全員の表情に気を配っている。
・人が話しやすい空気を作る。
・相槌をよく打つ。
・自慢話が少ない。
・人を威圧したりストレスを感じさせる怒り方をしない。叱る場合は相手の成長にベクトルが向いている。相手も必ず奥底に愛情を感じる。
・店員など利害関係がない人にも優しい。
・不要な争いやネガティブなシチュエーションを選択しない。
【器の小さい人達】
・相手の年齢や役職によってコロコロと態度を変える。
・異性と同性で態度が大きく変わる。
・ブランディングが多い。
・わからない事でもわかっているフリをする。
・嘘や誇張が多い。
・自慢話が多い。
・人の話に興味がない。
・人の話を聞いている最中に、威圧するような態度を取る。
・人が話しにくい空気を作る。
・極力相手が傷ついたりストレスを抱えてしまう言葉を選んだ怒り方をする。怒りも自分のストレス発散の意図が強い。相手は怒られた後に愛情を感じない。
・店員など利害関係がない人への接し方が厳しい。
・不要な争いやネガティブなシチュエーションを生み出す。
・不自然な言動や物音などを立てて人の注目を浴びたがる傾向がある。
他にもたくさんあると思いますが、以上を人を見極める際の1つの指標としてご参考ください。
僕自身の想いとしては、役職や年齢などに関わらず、「器の大きい人達」の考え方や行動習慣を持っている人は、今どんな地位にいようとも今後素晴らしく躍進する可能性がある人達だと思って見ていますし、「器の小さい人達」の項目に多く当てはまる人は、組織などに属する場合には大きく改善の余地があるように思います。
そして、ひょっとすると、上位の役職にいるにも関わらず、年齢を重ねているにも関わらず、「器の小さい人達」の項目に当てはまっている人も多くいると思います。そしてまた、そういった人達の部下であるという方々も多くいるかもしれません。
組織の人事評価制度の下では、現在の上下関係と、器の大きさなどは必ずしもイコールではありません。いてはならない人が上司や先輩にいる組織、最悪の場合はそういった人が会長や社長にいる組織も少なからずあります。
しかし、重要な価値観は、「人としてどうか」だと思います。横柄な上司や先輩に振り回されている人達は、「仕事ができる」うんぬんだけでなく、「人としてこの人は正しいのか」をしっかり見極めてあげてください。組織の中での上下関係こそあれど、人間は生まれもって優劣はなく対等だと考えます。
上司や先輩は、「人としてどうか」と部下から言われると、それが一番響きますし、どんな人でもなかなかダメージを受けるものです。部下や後輩が持つ唯一の武器は、「人として」の視点からのダメ出しです。ハッキリと「尊敬できない」と言ってあげてください。本人には言いづらいと思うので人事部に言ってあげてください。部下や後輩から承認されたい、憧れられたいと考えていたその人の欲求は脆くも崩れ落ちると思います。でも、それもその人の今後の成長のためです。僕も会社員の頃、部下の立場で先輩にそのようなダメ出しをした事もありますし、お互いのハッピーのための素晴らしい解決になると思います。
人事評価制度は会社の責任であり、ひいては会社のトップである社長の責任であると考えます。今後、日本のストレス社会と呼ばれる構造にメスを入れるためにも、イチ組織のトップとして、今後の組織が導入すべき適切な採用や人材配置の新たな形を検討、提案していきたいと考えています。
以上、
本日は行きつけのカフェで見つけたテーマから長々と投稿してしまいましたが、最後までお付き合いありがとうございました。
また次回もよろしくお願い致します。
ニシダ