日記 2024.2.28(水) 勢いのある日/仕込み/常に瓶不足/大豆カイロ/カレーには大根
6時前にぱっと目が覚めるようになってきた。夜はなかなか寝つけないこともあるけれどじっと目をつむったままにして、やらなきゃいけないことをひとつずつ思い起こしたりしているといつの間にか眠っている。クマ3匹と猫1匹に朝のごあいさつ。ひとり用の布団周りはいつもぎゅうぎゅう。おかげで寒くない。
今朝は昨日あえて残しておいたザワークラウトを仕込んでいく。紫キャベツを見つけたら作ってみたかった。商品名を見ると「いい色 レッドキャベツ」とある。そうか、赤キャベツか。今は表面だけ濃い紫だけど時間が経つと全体が赤く染まってくるだろうか。変化が楽しみだ。
仕込みの前に番茶でひと息。今日はノーマルの番茶をいただく。コットンにとって拭きとり化粧水にしてみる。あたたかい化粧水っていいね。そのあと酒かすと米ぬかとハチミツの化粧水ものせてパック。おいおい、顔が美味しくなりすぎやしないか。美味しくなってわるいことはないけれど。化粧水にはグリセリンを入れていないのでガビガビにならないように最後はクリームでフタをしなければ。
台所に座って番茶を飲んでいると昨日買ったしょうがを見つける。すぐにできるので先にこちらを仕込もう。しょうがと同じ量の白砂糖を用意して交互に容器に入れてしょうがの酵素シロップをつくる。しょうがは少し置いておくだけでどんどん水分が上がってきて驚く。レモンは昨日の夜仕込んで今朝みると半分くらい水分が上がって砂糖はまだそんなにとけていなかった。分量もあるのかもしれないけれど、野菜や果物の酵素のはたらきにも早い遅いがあるようだ。酵素シロップ作りは単独で仕込んだほうが上手くいきやすいというのがよく分かった。
レッドキャベツをザワークラウトにする。レッドキャベツはぎゅぎゅっと詰まっていて紫色と白の断面がきれい。芯を取り除いてグラムを計り千切りにしていく。ふつうのキャベツよりもかたいのでちゃんとした包丁で切っていく。切っている間に手が紫色に染まっていくのがなんだか嬉しい。むぎゅむぎゅ2%の塩でもんだらジップロックに入れて空気をなるべく抜いて完成。今のザワークラウトがなくなる頃には食べられるかな。
紫に染まった手がいきいきとして見える。つやつや。鏡を見ると顔も明るい。朝一番に野菜を触って元気をすこし分けてもらった。ありがとう。
レモン酵素シロップは穀物コーヒーが入っていた瓶に仕込んでいる。近ごろは瓶に入ったものを買うことが増えたので空き瓶がでるようになった。けれど仕込みものも増えたので空いた瓶はすぐに使われて常に瓶不足状態になる。まだまだ瓶が必要だ。
朝の光がいっぱい入った部屋が気持ちがいい。イヤホンをして寺尾紗穂さんの曲を流す。コンサートで1番最初の曲だった『風はびゅうびゅう』が忘れられない。しんとしたホールにいきなり寺尾さんの風はびゅうびゅうの歌声が響き渡る。その瞬間にほっと笑顔になって熱い涙がほほをつたった。いつも寺尾さんの曲をプレイリストにしてランダムに流しているけれど、あの日から一曲目はいつも風はびゅうびゅうを流す。
紙を半分に切り分けて新しい絵を描く。2日くらいで描き上げる練習をしたい。まっさらな紙に色をのせていくのが1番楽しい瞬間だから枚数描きたいのだ。今日は半分に割った文旦らしきものを持った手を描く。机の上が眩しいのですこし日陰に移動しながら描く。集中して1時間、ほぼ完成。明日仕上げることにしてお昼ご飯を作る。
お昼ご飯は大豆のカレーにする。お母さんがお祭りの餅投げでキャッチした紅白餅の赤をひとつ煮る。やっぱりわたしは煮たお餅も好きだ。きなこにアガベシロップ、お塩を少々入れてきなこ餅にして食べる。美味しい。
カレーも作る。レッドキャベツのいちばん外側が目に入った。紫色の野菜に目がないわたしはきれいすぎてなんだか捨てるのが惜しくなってきた。きれいに洗って細かく刻んでカレーに入れることにする。ニンニクを少し、玉ねぎ、レッドキャベツのいちばん外側、大根、にんじん、大豆の水煮を具材にした。やっぱりカレーには大根。大根は煮崩れたりしないし本当に味が染みて美味しい。カレーにはじゃがいもよりも断然大根がいいな。
卵がたくさんあるので半熟卵を2つ作る。近ごろは半熟卵を食べるのも平気になってきた。ひとつは明日食べるとしてひとつはカレーに添える。らっきょう、ほうれん草、昨日の残りのおからの味噌あえも添えていただきます。
今日はなんだか朝から勢いがある。晴れて嬉しいのもあるけれどやっぱり野菜からエネルギーをもらっているからかもしれない。お昼ご飯を食べたあとのお昼寝。ぱたんと倒れて眠る。
1時間後に目は覚めてむくっと起き上がる。まだ勢いは続いているようだ。アイロンをつけて大豆カイロを作っていく。カバーはひとつできているので大豆を直接入れる袋を縫う。カバーに合わせて使い古した麻のキッチンタオルを切っていく。中央に縫い目を入れて大豆が片側に寄らないようにする。頭を使いながらどういう順番で縫っていくか考えながら手を動かす。手縫いは楽しい。大豆の量は計量して左右おんなじ量にする。ここは適当にやらなかった。内袋がふたつ完成した。あとはもうひとつカバーを縫えば大豆カイロがふたつ出来上がる。
いい時間になってしまった。運動兼ねてお水を買いに外へ出る。昼間は暖かかったのでニットのカーディガンで外へ。まだ明るい。お水と一緒にのらぼう菜という野菜150円とクローバーのハチミツ140g1,080円も買った。
夕飯はカレーの残りをご飯付きで。わかめと紫蘇の梅酢和え、おからの残りも。ご飯を温めるついでにさつまいもも蒸す。ふくむらさきという品種。いろんなさつまいもを買ってみるのが楽しい。切ってみて中の紫にびっくり。そういうことか。蒸すと黒みがかった濃い色になった。しっとり甘く美味しい。
強い風に背中を押されたのだろうか。勢いのままにずんずん進んでいくことができた。考える前に動いていく。動きながら考える。
手を動かせば見えてくるものがある。