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日記 2024.3.25(月) 生活費リセット/ひと針ずつ縫う/食材の買い出し/カレー/うまくまとめようとしなくていい

6時前に目が覚めた。布団の中が少々暑い。枕元に散らばるクマたち。ごめん、おはよう。朝から外は雨の音。出窓のロールカーテンをあげて光を入れる。エアコンなしでも起き上がれる気温。7時半に動き出す。

お化粧まで済ませたらいつものようにお湯をたっぷり沸かす。今日は煎茶とクロモジ茶をブレンドしたものを淹れる。煎茶ももうあと一回分で飲み終わる。今度は野草茶と番茶を定番にしてみたい。それからウコン茶も試したいと思っているので調べてみることにする。

生活費をリセットする。さて新しくまた1か月を始める。毎月25日は貯金が減っていく日なのにだんだんと心強さは増してきているのはなぜだろう。無職の日々に心強さを感じ始めている。
台所に腰掛けて縫い物をする。まつり縫いでひと針ずつ縫っていく。このちまちました作業は高校生の時からやっているので体がしっかり覚えている感じがある。高校生の時に仲良しだった先生が、慣れたら定規で図らなくとも適当な間隔やサイズは分かってきますよと言っておられたのを思い出す。当時は早くそうなりたいと思っていた。針をさしていく幅は目で見て等間隔を決めて縫っていく。ときどき表を見るとちくっと出た縫い目はきれいに気持ちよくそろっている。続けてきたことをその縫い目に見る。定規で間隔を測りながら縫い進めると縫い目ががたがたになってしまうかもしれない。全体のバランスをみながらリズムよく縫っていく。自分を信じて進むほうがむしろ上手くいくということがある気がする。絵も、裁縫も一緒だな。

昨日の夜に描いた絵に気になるところがあって少し手を加えたくなった。お昼ご飯までの1時間描いてみる。昨日の1時間半と合わせて合計2時間半で描きあげたということになった。お父さんとお母さんと元住人に送ってみる。お母さんは絵をみながらお花見しようかなと返してくれた。元住人はうまくなってると言いつつ、まだまだ完成ではないと言う。異なる反応が返ってくるのが面白い。どちらの意見もそうだなとうなずき聞き流して明日からまた新しい絵を描く。

お昼ご飯は昨日のお味噌汁とご飯を温める。昨日炊いたご飯、冷凍してから温めてもちゃんとふっくらしている。はと麦を混ぜて炊くと古米が生き返るようだ。古米がなくなるまでこの方法でいこう。ぬかとお塩を足して切り昆布も足しておいたぬか床からにんじんを3本取り出す。かじると美味しい。わずかでも昆布を入れるとぬか漬けの味に深みがでるのがよく分かる。ごま塩たっぷりと、今日は海苔も入れてお昼ご飯を食べる。
常温で追加の発酵を促しているザワークラウト、心配しながら毎日眺めている。水分の多いキャベツだともう少し塩の量を増やして発酵させたほうがいいのかな。色々考えるけれどもう少しこのまま待ってみる。乳酸菌の力を信じてみる。食べ出したらすぐになくなってしまうので今日もしいいキャベツがあればもう次の分を仕込んでおこうかな。

お昼ご飯を食べ終わり今日も図書館へ行く。帰りにお気に入りのこだわりの八百屋さんに寄るぞ。何も買わないにしても行くだけで楽しくなる八百屋さん。今日はどんな野菜と出会えるだろう。
小雨が降る中図書館へ向かう。その前に100円ショップとパン屋に寄る。パン屋であんぱんと黒豆パンと玄米パンを買った。雨の日でポイントが2倍だった。地味にうれしい。
雨の月曜日の図書館は適度な人。席に着いてこの間やってみた30分くらい質問に答え続ける自己分析診断テストの結果を書き写してみる。テストの結果によると、わたしは環境や事実をありのままに受け入れ、任されたことには粘り強く期待に応え続けることが得意のようだ。また常識にとらわれず広い分野から情報を収集し、興味のある題材が見つかると自分だったらどうするか必ず考えているともあった。ここはすごく納得する部分だとうなずく。長い目でものごとをとらえ、焦らず気長に進められることも得意で、長期的な視点でじっくり考え取り組むことができる。なるほど。なんだかわたし自身が短所として捉えていたことがいい具合に強みに言い換えられているようで面白い。こういう風に言えばポジティブなのだなと言い回しが参考になる。いま無職でやっていることはわたしの得意なことを磨いてより強固なものにしていくための作業なのかもしれないと思う。

16時過ぎに図書館を出る。雨がやんだ。毛並みと柄がきれいすぎる猫に会う。目もブルーだ。雨上がりのパトロール中のよう。図書館のテラスを偵察後、手が濡れるのを嫌がりながらも芝生の中へ進んでいく。猫の動きはほんとうにかわいい。しばらく立ち止まって猫を目で追った。こだわりの八百屋さんへ向かう。なんだか久しぶりだな。お店の看板が見えるとわくわくする。じっくりじっくり何周もしながら食材を選んでいく。にんじんと大根は土のついたものがあったのですぐに手に取った。そのほかの野菜をじーっと見つめて選んでいく。誰よりも長い滞在時間。れんこん、ながーいごぼう、椎茸とえのきは干すために買う。ようやく柑橘類が買いやすい値段になってきた。今年は高くてもう食べられないかもとすねていた。きらきら黄色にひかる黄金柑が目に飛び込んできた。小ぶりでまんまるがかわいい。黄金柑は食べたことないんじゃないだろうか。食べてみたいな。8個で320円、なかなかいいんじゃないかな。カレー粉と煮干しも買って合計で2,419円、大満足の買い物ができた。最寄駅の駅前のスーパーにも寄る。ここは玉ねぎを一個から買うことができるのでありがたい。舞茸、素焼きアーモンド、黒豆納豆、バナナを買った。青菜が欲しくて産直市場にも立ち寄り小松菜だけ買う。
もりもりほっくほくで帰宅。部屋着に着替えて買ってきたものをそれぞれの保存場所へ移動していく。ビニール袋から出してあげる。煮干しとアーモンドは合わせて瓶に移し替えておやつ用。にんじん、大根、まいたけ、玉ねぎ、小松菜、カレーに使う分は取り出して切っておく。
カレーを作っていく。玉ねぎとニンニクをみじん切りにしてココナッツオイルで炒めていく。飴色になるまで待っていられないのである程度しんなりしたらほかの具材もどさっと投入して炒めていく。舞茸のよい香りが広がってきた。昨日から坂口さんのカレー屋が流れっぱなしだったのでやっとカレー屋に辿り着いた感じがする。しっかりと具材を炒めて水を入れ、蓋をしてしばらく煮る。蓋の上ではご飯を温める。この方法でご飯を温められると分かってからかなり楽ちんになった。
パウダーで売っているカレー粉を色々と買って楽しんでいる。よく見かけるものはもう試したので今回はひよこ豆を使ったカレー粉にしてみた。封を開けて香りを確かめるといい香り。早く食べたいな。ポーションしたご飯の量が結構多いので半分残してお皿につぐ。しっかり火が通ったところでカレー粉とナツメグとクミンも入れて少し火を通して完成とした。念願のカレーに喜びを隠しきれない。いただきます。ひよこ豆のカレーは普通の小麦粉とか米粉と比べてやや甘めに感じてすごく美味しい。結構好きな味だ。ごろごろたっぷりの野菜たち。まいたけもカレーによく合うな、肉の代わりとして1番合うかもしれない。いつかひよこ豆で自分でもカレー粉を作ってみたいなと思った。そういえばひよこ豆でお味噌もできるらしいからやってみたくなる。青大豆で味噌作りもしたいから、あと何回味噌を仕込もうかな。
食後に黄金柑を食べてみる。皮はしっかり硬くて包丁を入れてからむいていく。厚めだけれど食べられるらしいので中の袋ごと口に放り込むと爽やかな香りとおだやかな甘みに驚いた。レモンのような皮の色から酸っぱさを想像していたのだがぜんぜん酸っぱさはない。皮も美味しく食べられるのがいい。一瞬で気に入ってしまった。

カレーも食べられたし満足感で満たされた。気持ちよく疲れてまぶたが重い。わたしは働いてはいないけれど、毎日自分の仕事はしていて、毎日満足している。そんなふうに思うようになってきた。
コツコツと試して続ける姿を素直に周りに見せること、それ自体がほんとうの意味で伝えるということなのかもしれない。言いたいことをはっきりとことばにしたり、うまくまとめようとしたりすることはもしかするとそんなに重要なことではないのかもしれない、と気づき始めている。


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