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【4コマ漫画 北海道のくらし】#32 ”おいしかったー”カボチャの記憶

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何を食べてもおいしかった 
子供の頃は、食欲旺盛で 何を食べてもおいしかったし、いくら食べても太らない 幸せな時代。

当時は、近くの農家に 同年代の子供たちが たくさんいました。
たまたま、その子たちが家に集まった時、大鍋に塩ゆでしてあったカボチャを おやつに。

カボチャは 時期になると ごろごろ採れるので 煮る時は、惜しげもなく 一個か二個 丸ごと使っていました。
たぶん、両親は そうして作っておいたものを、農作業の合間のおやつにしていたのだと思います。

その作り置きのカボチャを、鍋ごと、手づかみでみんなで、ムシャムシャ食べた時の おいしさ。

”おいしかった”につまっていたもの 
その時のカボチャの味は 忘れてしまいましたが、”おいしかった” という残像のようなものが 残っています。

その、”おいしかった” には、楽しかったとか、おなかがすいたとか、走り回ったとか、みんなと一緒に遊んだとか、いろんな思いが詰まっているのでしょう。

友達の顔、土ぼこり、夕日、鍋のフタを開ける音、匂い、息を切らして走る自分。

こうして、四コマの漫画にしなければ、思い出すこともなかった光景。
思いだしても、何の役にも立たないと思われる出来事。
本当は、そんなものに支えられて、生きているのかもしれません。

最後まで読んでいただいて、ありがとう。
何か、ふっと 思い出すことがあったら コメントいただけると嬉しいです😊

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