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美しい冠

君が教えてくれたことが
たくさんこの足の裏には書いてあって
痛い痛い痛い痛い
泣きわめこうと
傷は消えてくれなくて
君の焼いた針が
一体幾つ
僕が生きるための力をくれたでしょう
憎悪という縄で
どうして僕の首を絞めたのでしょう
そんな不健全な
遊びをするくらいならば
いっそのこと殺してくれたら良かったのに

どうぞ、
自分でやってみなさいな

君はいつだってそればかり
責任を持ちたくないんだ
恨みを買いたくないんだ
罪悪感なんて
君には分相応すぎるから
ああ
君は何処までもお姫様
何をしても許される神様
だって君は為政者
認められた君臨者
ならばきっと僕が死んだあとに
ちゃんと討たれてくれますね



▼詩集「推定遺書」
 https://nikumaru-shobou.booth.pm/items/2608043

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