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実症例と教訓シリーズ

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稀で例外的なケースが、僕たちに教えてくれるメッセージについて書いています。 主に疾患を取り扱っています。 筋骨格系については https://note.com/nikobun8/…
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記事一覧

医師もやりまくる初歩的なミス、何年経っても不可避説

仕事するにあたって、初歩的な知識不足や、ミスは何年経っても消せないのではないでしょうか。…

骨は常に蠢いている

足や腕、膝を捻ったりした時、たまに晴れたりしますが、骨に異常ないかどうか気にして病院に行…

左右逆な人

表面上は左右対称でも、体の中は非対称になっています。 完全内臓逆位と言って左右逆の人がい…

子宮筋腫の手術をして一安心のはずが

高齢の女性の方の子宮を見ていると、結構手術で切除されている方が多いです。 ところが、数十…

人が仕事している様子をのぞく時間

僕は医師の仕事の時間の何割かは、人の仕事を覗く時間にしています。 大きな企業ではほぼあり…

口だけではない口臭の原因

口臭がきつい人っていますよね、高校生の時の同級生の女性がそうでした。 でも、医者になって…

医師としてあまり口にしない技術的な悩み12

異常と正常、軽症や重症の分類が役に立たないあいまいな、ぼんやりした患者の例をみることがあります。本当の人の体のありさまはもっともっと複雑なのではないかと医者をしていていつも思います。我々には限界があるんです。 批判をおそれずにいうと、病気という判定自体が、あくまで人為的なものなので実際には不完全ではないでしょうか。 ちょっと専門的な言い方になりますが、病気、重症、軽症、病気でない、みたいなとびとびのレッテルをつけることを離散的に処理するといいます。 一方、本当の体の変化

医師としてあまり口にしない技術的な悩み11

今回紹介する医師として抱いている悩みは、現実の人間ははっきりこの状態と決められないケース…

医師としてあまり口にしない技術的な悩み⑨

医師として仕事をしているとどうしようもない壁みたいなものがあります。つぎに紹介するのは、…

おっぱいが勝手に大きくなる現象

薬の副作用などで、男性の乳腺組織が増加して、女性に近くなる症状を、女性化乳房症と言います…

事故を起こしたい人と未然に防ぐ人

病院で患者が診察、検査や治療を受けるとき、人ごとに違うことが多く、システム化されてはいる…

若い人の肝臓、脂肪だらけ。

病院で20代後半から40代の方でお腹の検査をすると、かなりの割合で、脂肪肝です。 また、…

体重が減る見えない悪魔

巷ではダイエットが何十年も流行っていますが、 ご飯が食べられなくなり体重が減って病院にく…

体や内面ばかり意識させる弓道の脳筋指導法

僕は医師で、医療現場で要求される様々な手技をすぐに体得するにはどうすればいいか興味を持って勉強し、実践してきました。 運動スキルを向上させる効果的な方法は、ここ数十年でいろいろわかってきました。 バランスも含めて運動を学習する時、筋肉や体について注意させたり、意識させる指導法は逆効果です。 少なくともここ数十年で指導法に進歩がほとんどない弓道を反面教師として対照しながら、そのエビデンスの一部を紹介しましょう。 スキルを体得する時、体の部位や感覚に集中して注意を向ける指