冬の散歩道

土曜日の午後、風はきついものの散歩日和。「散歩行く？」に反応したニケは、さっそく玄関で待機しています。

手袋は今や必需品。この間までは片方だけでしたが、それでは体も温まらくなって両手になりました。

冬の公園はさすがに子供もいなくって、ひっそりしています。
そうだ！今日はクリスマスイブ。みんな家の中で楽しんでいるのでしょう。

昔ほど庭の垣根や大きな木にイルミネーションは見なくなりました。電気料金が高くなると聞いているのですから当然です。

落ち葉もほとんど風に吹き飛ばされたり、近所の方が毎日塵取りいっぱいの枯れ葉をかたずけてくださるので砂利道やアスファルトは広く感じます。

時折散歩中の犬に会いますが、他はニケと私だけの散歩道です。帰り道にはうっすらと暗くなり、山は稜線に帳の降りるのを待っています。

カラスもすでにねぐらの山にかえったのでしょう。静かです。
いろんなことがあった今年一年。でも暮れは毎年のように静かに新年に向かっているようです。

きっと繁華街の三宮あたりはクリスマスイブを楽しむ人で賑やかなことでしょう。坂の上からはいつもの三宮の灯りがみえますが、いつもよりパワーがあるように思います。

遠く海の向こう、山間に明かりが集中してキラキラ輝いています。

現実なのに絵のようにきれいで私とニケは海の方を眺めていました。
そろそろ帰ろ！というようにニケの方が私を見上げました。
犬にとってはいろんな感傷に浸ったり、去年の暮や今年のことなど、頭の中には全くないのは当然！今を生きているのですから。

お腹がすけば家に向かう。新しい匂いを嗅げばもっと知りたくてその先に行く。ただそれだけなのにいつも顔は笑っています。

なんてシンプルな生き方！

今朝は少し遅く家を出ました。公園の桜はすっかり葉っぱを落としていますが、なんと早くも小さな新芽を付けています。春は必ずやってくるよと教えてもらいました。

今日もいい日にしましょう！