今年も乗り越えれるかと思う夏
毎年、友達と「この夏は乗り越えられるかなあ」という話題が出ます。
決まって七月。誰からということでなく年を重ねるということは、夏という山を越えることが一つの関門であるということです。
冬の寒さはそんなではないところを見るとシニアは夏に弱いということでしょうか⁈
「水分をたくさん摂りなさい」と言われますが、私たちの年代 部活でも「水は飲むな!」と言われてうさぎ跳び!どちらも今ではだめでしょ!
よく熱中症にならなかったものだとみんなで笑います。
マネージャーが沸かして冷やしてくれた麦茶が本当に命生き返ると思えるほどおいしかったこと。お腹が空いて帰り道小さなパン屋さんの工場でパンをほうばったこと。お爺さんのこねたパン生地を切ってはかりに乗せる。その作業が手際よくていつまでも見ていた学生時代。
ある時は駅前の市場の角。コロッケ屋さんのいい匂いに引き寄せられて食べた ほとんどジャガイモのコロッケは確か30円。立ち食いはいけませんと家では叱られてもその時はこれがまた美味しいのです。二度目の火事で廃業した時は本当にがっかりしました。
先程なでしこジャパンの試合を見ながらそんなことを思い出しました。
あの時の夏は暑くても何のその それを楽しむバイタリティーがありました。また30℃にとどくかどうか、今のような高温ではなかったように思います。
海に、プールたまには登山。行こうと決まれば迷うことなく即実行。
今では同じ山に行く計画段階で、最近腰が…ひざの手術をして…体力に自信が…と行かない理由のオンパレードです。
冷房もなく、うちわと扇風機。今とは気温が違うのでしょうけれどよく耐えていたなあと思います。
「夏は暑いのが当たり前。」と父はよく言っていました。
でも今 熱中症になるお年寄りがエアコンがあっても使わない。家から出ないことを聞くと当時からの変なこだわりがあるからかもしれません。
それともったいないという気持ち。電気代がかかるからつけない。命と電気代!恐ろしい選択肢です。
贅沢に慣れて心貧乏な現代人。モノが無くて節約が美徳のシニアたち。
何がよくて何が正しいのかちょっとわからなくなってきました。
夕方、家々の灯りがともる少し前、バケツにひしゃくで玄関前を打ち水。少し涼しくして帰って来た家族を迎える。浴衣に着替えて庭で花火は楽しみの一つでした。そんな昭和の夏の一コマもいい思い出です。
蝉は同じように夏を迎えて、抜け殻が庭のあちこちの枝につくまでもうひと頑張り!散歩帰りのニケはどのようにこの夏を感じているのでしょうか?今日もいい日にしましょう!