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迷子のチョコちゃん  ニケと歩けば

1ヶ月ほど前から公園や、電信柱、お店のドア付近いろんなところに張り紙がありました。
「小さなコーギーを探しています。人を見ると逃げます。見かけたら連絡してください。」

住所と電話番号、二枚の写真。この辺りは犬を飼っている人が多いので、散歩の途中、立ち話はそのことに…。みんなチョコちゃんと名前まで知ってます。
海に近いほうの地域から逃げ出したそうですが、こんな山側にも貼られていました。
飼い主さんの何とか見つけたい!助けたい気持ちの表れでしょう。
保健所や警察署は飼い主さんはもちろん問い合わせ済みと書いてあるのですが、それでも毎日数件、飼い主以外からその問い合わせがあると聞きました。

犬好きにしたら、自分の愛犬が迷子になったり、家から脱走した時の気持ちは痛いほどわかります。

一番の心配事は交通事故にあっていないか⁈
我が家にもそんな小さな事件は代々の柴にありました。

一代目は4歳の時。一番やんちゃな時で主人と山によく行っていました。
日曜日の朝、呼んでも来ないので庭に出ると丁度体の幅、ガレージが開いていました。きっとそこから…。慌てた主人は何度も探しに行って最後は車で…。
子どもと私も…。娘は半泣き状態。いったんおうちに帰って休憩したらまた探そうということになりました。主人はまだ帰ってきません。

お昼過ぎ、小さくワン!と聞こえました。台所の勝手口のところ。
空耳?もう一度小さくワン。それがだんだん大きくなって、ドアを開けると真っ黒に汚れたアルがお座りして何か得意げに笑っています。

家族は大騒ぎ!当時はまだ携帯電話が無かったので主人に連絡のしようがありません。ひとりで帰ってきたことを褒められてるのかと勘違いしているようで何やら得意げで上機嫌でした。

やっと1時間ほどして、主人と感激のご対面となりました。
それぞれの飼い主がいろんな風景を思い浮かべてチョコちゃんがどうか無事で帰ってきてと思ったことでしょう。

今朝ひさしぶりに会った白柴のモカちゃんはだいぶおとしでよたよたと歩いていますが、散歩は楽しそうです。

何気なく張り紙を見て「まだ見つからないみたいねえ?」と言った時、モカちゃんの飼い主はゆっくりその張り紙をはがし始めました。
「えー!よかったねえ」ところが…。

なんと神大病院近くで交通事故にあって亡くなっているのが見つかったそうです。そんな遠くまでさぞ心細かったことでしょう。
一番心配していたこと!人を見て怖がるのは虐待された経験を持つ保護犬だったからだそうです。人に慣れていたら…。と思うと残念です。

飼い主さんのお気持ちを思うと何とも切ないですが、保護犬から家族として迎えられたチョコちゃんが短い間でも幸せだったと思いたいものです。

今日もいい日にしましょう!



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