諦めずに書き続けるコツ3つ
私は運よく作家になれましたが、周りにいた作家志望の人たちはほとんどが途中で諦めました。
私のような凡人にとって、作家になるための唯一の戦略は長く書き続けることだったと思います。
今回は諦めずに書き続けるコツをいくつかご紹介します。
諦めないコツ
諦めないコツはいろいろな観点から考えることができますが、今回は「環境」「精神」「行動」の3つの観点からご紹介します。
環境を整える: 集中する
精神を整える: 信じる
行動を整える: ペースを守る
それぞれ見ていきましょう。
1.環境:集中する
1つ目は環境の観点から「集中する」です。
諦めないためには、ある程度の結果を出す必要があります。
少しは良い結果が出ないと、途中でめげてしまうからです。
そして、結果を出すためには、自分のエネルギーや時間を執筆に集中させなければなりません。
執筆に集中できていますか?
他にやることが多すぎるのではないでしょうか。
自分の時間やエネルギーを別のものに投入していませんか?
すべてのエネルギーを注がなくても結果が出せるなら(たとえば受賞できるなら)問題ありませんが、私には無理だとわかっていました。
そこまでの能力がないからです。
そう考えた結果、私はほぼ仕事を断り、小説執筆にほとんどの時間を注ぐことにしたのです。
(当時フリーランスだったので)
さすがにこれは無茶すぎて参考にはならないでしょう。
ですが、同じように、執筆以外の雑事を減らすことはできるはずです。
時間とエネルギーを大量に投入しなければ、結果を出すのは難しいですし、それどころか作品を完成させることすらままなりません。
「作家になりたい」という思いが本気なら、やることは自ずと決まってきます。
雑事を極力減らし、環境を整えましょう。
執筆にエネルギーを集中させるのです。
それ以外に凡人が出来ることはありません。
2.精神:信じる
2つ目は精神(マインド)の観点から「信じる」です。
以下のような信念を頭に叩き込むといいです。
「自分は作家である」
「自分は作家になりつつある」
まだ作家になってもいないのに、こんなことを信じるのはおかしいと思うかもしれませんが、「自分が作家であるのは当然だ」と思った方が、おそらく受賞に近づけます。
1が無理なら、2を信じましょう。
「なりつつある」というのはウソではないので、信じやすいはずです。
ところで、「信じる」というのは、たまにふわっと頭で考えるといった曖昧なものではありません。
信じていることを毎日口に出し、信念を書いた紙を見るといった行動のことを言います。
少なくとも、朝起きた時と夜寝る前に、布団の中で、
「私は作家です」 or 「私は作家になりつつある」
と口に出して言いましょう。
10回くらい言ってもいいですね。
これを繰り返していると、「私は作家だったよな?」とか「あれ? まだ作家になってなかったっけ?」と、ついうっかり信じていることに気づきます。
「作家でいることが当然」と思うようになるのですね。
ちょっと頭がおかしいと思うかもしれませんが、別に損はしませんし、簡単なので試してみるといいです。
自分を信じるというのは、「ふわっと思う」ことではありません。
自分に信念を言い聞かせ、洗脳することです。
作家になりたいなら、自分の脳にこう言い聞かせましょう。
「私は作家になりつつある」
3.行動:ペースを守る
3つ目は行動の観点から「ペースを守る」です。
毎日、少しずつ一定のペースで書きましょう。
たいていの人は、一時期だけがむしゃらに頑張って、結果が出ないとがっくりしてやめる、ということを繰り返しています。
それでは上手くいきません。
夢や目標を追いかけるときは、焦っていきなり走り出すのではなく、ゆっくりてくてくと歩いていく、と考えるといいでしょう。
ペースを守るときのコツはこうです。
頑張らない
でも怠けない
決して頑張ってはいけません。
いくら調子が良くても、いつもの分量を遙かに越えて書かないようにしましょう。
それをすれば、翌日は書けなくなります。
このように頑張りすぎはよくないですが、かといって怠けすぎもよくありません。
書けない日があっても、少なくともファイルくらいは開きましょう。
最小限のことでもいいので毎日やると、ペースを乱さずに進むことができます。
ある日はたくさん書いて、ある日はファイルすら開かないといったように毎日の作業にムラがあると、余計にエネルギーを使います。
車で考えるとすぐに分かるでしょう。
アクセルとブレーキをちょこちょこ踏んで加速したり減速したりして走ると、余計にガソリンを使います。
それより、一定の速度で走った方が燃費も良くなり、同じ量のガソリンでより遠くまで行けるのです。
ペースを乱しがちな人は、すぐに結果を出したくて焦ってしまう人です。
そういう人は遠くまで行けません。
作家になるまでの道は、ほとんどの場合、長い道のりになります。
急ぎすぎたり、休みすぎたりせず、少しずつ毎日歩きましょう。
そういう人こそが、最終的には遠くまで行けるのです。
今回のまとめ
「諦めずに書き続けるコツ」でした。
環境を整える:集中する
雑事を減らして執筆にエネルギーを集中する精神を整える:信じる
信念を口に出し、自分の脳に「私は作家だ」と言い聞かせる行動を整える:ペースを守る
毎日同じような調子でゆっくり歩くと遠くまで行ける
これらのコツは作家になってからも役に立ちます。
やることを減らし、大ヒット作家であることを信じ、毎日少しずつ書く——結局これが作家になる前も後も、長く書き続けるコツかもしれません。
それではまたくまー。
(2023.6.12追記)
おー!
(2023.6.7追記)
たいせいさんにオススメしていただきました!
いつもありがとうございます!
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