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たまには評価してもらおう〜小説のちょっとしたコツ
崖っぷち作家のニジマルカです。
小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。
今回は「たまには評価してもらおう」です。
上手くなるにはフィードバックが必要
小説を書く目的や理由は人それぞれでしょうが、やはり書くからには上手くなりたいのではないかと思います。
上手くなるには、どうしてもフィードバックが必要です。
フィードバックとは修正点を指摘し、行動の改善を促すことです。
「上手くなる」とは、自分の小説を修正して、正しい小説(理想の小説)に近づけていくことをいいます。
式にするとわかりやすいかもしれません。
修正点というのは、正しい小説と自分の小説の差のことです。↓
修正点 = 正しい小説 ー 自分の小説
その「修正点」を自分の小説にフィードバックすることで、自分の小説が正しくなっていきます。
これが「上手くなる」ということです。↓
自分の小説 + 修正点のフィードバック = 正しい小説になっていく
式を見ればわかるとおり、「正しい小説」がわかっていれば、自分自身で修正していく(上手くなっていく)ことができます。
ですが、当たり前ですが、初心者が「正しい小説」を知っているはずがありません。
ですから、普通は「正しさ」を知っている人(=先生、コーチ)に頼んで修正してもらうわけですね。
要するに、上手くなるには、「正しさ」を知っている人に頼むのが手っ取り早いのです。
フィードバックをもらうには
さて、上手くなるには、正しさを知っている人に教えてもらうのが近道だとわかったと思います。
ですから、趣味で書いている方も、たまには誰かにフィードバックをもらうといいいです。
フィードバックをもらうには、以下のような方法があります。
手軽な順に並べるとこんな感じでしょう。↓
周りの人に読んでもらう
小説教室や小説サークルに入る
下読み、感想などのサービスを使う
新人賞に出す
それぞれ見ていきます。
1.周りの人に読んでもらう
これが一番手軽ですが、一番不確実で危険な方法です。
まず、周りに、ある程度、読書好きの人がいる必要があります。
また、その人が「良い人」であることもとても重要です。
変な人に頼むと、ことさら厳しい評価を下してくることがあります。
こういった厳しい評価は、小説を書き始めのころはとても危険です。
傷ついてしまい、書けなくなってしまうことがあるのですね。
ですから、周りの人に頼むなら、信頼できる良い人を厳選してください。
また、どうして欲しいかはっきりと頼むといいです。
たとえば「良い点を3つ、悪い点を3つだけ教えて」とか、「文章・物語・キャラ・アイデアの4つの視点で評価して」などと言っておけば、あちらも迷わずに済みます。
2.小説教室や小説サークルに入る
これは1よりかなりマシです。
素人ばかりのサークルより、プロ作家か、プロに準じるような人が先生をやっている小説教室がいいですね。
そういった教室の先生なら、ひどいことは言わないはずです。
時間があるなら、何回か通って、教室の様子を見るといいでしょう。
体験入会などができる場合もあるので、そういう機会を利用してもいいですね。
ただ、長編を読んでもらうなら、先生に個人的に頼むことになるかもしれません。
教室ではたいてい短い作品を講評するはずです。
費用ですが、私がしばらく行っていたところは個人がやっている教室で、参加したときだけ2000円払っていました。
文化センター的なところなら、もっと高いのではないかと思います。
3.下読み、感想などのサービスを使う
作品の下読みをしてくれるサービスがあるので、それを利用するのもいいですね。
プロ作家がやっているものがオススメです。
私自身は頼んだことがないのですが、頼んでおけばよかったなと思います。
費用はいくらか掛かると思いますが、独力でやるより、もっと早く受賞できたのではないかと思ったりしますね。
こういうサービスに頼むときに気になるのが、「アイデアを盗られるのではないか」ということでしょう。
ちょっとひどいことを言うと、作家志望者さんの出してくるアイデアは、ほとんど使えるものではないので、プロ作家が盗むことはありません。
心配しなくて大丈夫です。
最近ではココナラなどでお安いサービスもあるようです。
そういったところに気軽に頼んでみるのもいいかもしれませんね。
4.新人賞に出す
いっそ新人賞に出してみるのもいいと思います。
ただ、新人賞で得られるフィードバックは、選考をどこまで通れたかくらいなので情報量はあまりありません。
定点観測の意味で、定期的に出して、何次選考まで通れたかを確認するのはいい考えです。
一部のエンタメ小説の新人賞では、「評価シート」という下読みさんや編集者さんの意見を書いた紙をもらえることがあります。
ライトエンタメ系の小説を書いているなら、評価シート目当てで出してみるのもいいでしょう。
おすすめは
趣味で書いていて、すでに仲間の人がいるようなら、一度くらいは外部の人に頼んでみるのがいいと思います。
そういう意味では、
小説教室の先生に頼む
下読みサービスに頼む
がオススメです。
すでに新人賞に出しているような人なら、
プロ作家がやっている下読みサービスに頼む
一択です。
近くに小説教室があって、ジャンルが合っていて、先生がプロに近い人なら、その方に読んでもらうのでもいいでしょう。
いずれにせよ、上手くなるにはフィードバックが必要です。
独力だとフィードバックを自分でやることになるので(自分の中に「正しい小説像」を作っていく)、上手くなるのにはどうしても時間が掛かります。
ですから、たまに何らかの形でフィードバックをもらうのが、早く確実に上手くなる方法なのです。
今回のまとめ
小説のちょっとしたコツ「たまには評価してもらおう」でした。
上手くなるにはフィードバックが必要
フィードバックをもらう方法はいくつかある
趣味の方へのオススメは「小説教室の先生に読んでもらう」
作家志望者へのオススメは「プロ作家の下読みサービスに頼む」
たまに他人からフィードバックをもらうと、早く上手くなれる
プロ作家になっても、たまには担当さんに素直に教えを請うのもいいかもしれませんね。
それではまたくまー。