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子どもを観る/発達メソッドとは?
はじめに。シュタイナーをベースにしています
シュタイナー教育をはじめた、ルドルフ・シュタイナーは、
障害児の家庭教師が子どもとのかかわりの出発でした。
水頭症だった子がやがて医師となるまでに成長した様子から、
障害児がこれほど変わる教育なら、もっと多くの子ども達にも広げていきたい、とシュタイナー学校は生まれました。
早くから、障碍児教育、その子立が成人してからの職業と生計、住まい、などシュタイナー教育は学校だけではない実は大きな広がりを持っています。
そのため、学習法、アート、エクササイズなども個別の障害に合わせた様々な取り組みがあり、特に近年、日本より早く「発達障害、学習障害、難読症」と呼ばれる子どもたちがヨーロッパに現れ始めた20年以上前から、それらのエクササイズが積極的に取り入れられ、成果を上げています。
更にここ数年の大きな変化
わたしが教育に関わり29年、シュタイナー教育に軸足を移してからもすでに20年近くたっています。
子ども達は社会に合わせて変化していくものですが、
特にここ数年、「自分の思ったように身体を動かせない」こどもたち、大人たちが増えています。
そこで困るのが、エクササイズ です。
エクササイズは、上手・下手はまったく関係ないのですが、
そもそも「カラダを自分でうごかせない」と
エクササイズ自体が成り立ちません。
もっと深い、別のかかわりが必要になってきました。
そのような「自分で体を動かせない」子たちには、
タッチセラピー、フェルデンクライス、BBA(ビルディングブロックアクティビティ)のような、「触れてゆっくり動かす」ことで、「からだと出会う」ことから始める、かかわりを取り入れています。
全体像を観ようとする
子どものことをとり上げようとすると、どうしても
「○○のことで困っている。」
「△△がもっとこうだったら良いのに。」
と気がかりな部分だけに目が行きがちですが、
当然、子ども達は目覚まして成長を見せる、変化のときがあります。
良い部分は当たり前で、
悪い部分だけ良くしたい、という考えで子どもに向かい合うと、
うまくいくことはありません。
殆どの場合、
「(一見)悪いように見える。」ところには、
必ずその背景があります。
ポイント、部分だけを見ているとそのことに気が付きませんし、
「子どもの全体像」を見失います。
また困りごとは、長い間の発達のつまづきから来ている場合もあれば、
事故や家族の不幸、など突然の出来事から起きる場合もあります。
成長の一過程、のことも良くあります。
その子が「どんな子」なのか。体つき、髪の毛、歩き方、姿勢、話し方、利き側、事故や発達歴、食べ物の志向・・・などできる限りの「その子の全体像」を発達の改善に関わろうとする人は、知ろうとすることが何より重要です。
ぜんそくやアトピーといった体質的な問題も大きなかかわりを持っています。
このマガジンでは、
● 支援が必要な子どもたちを養育されている方
●特別な支援が必要な子どもたちと関わるお仕事の方
●障害と名がついていなくても、気になる行動をする子たちと関わる方
●子どもたちの発達やケアサポートに関心がある方
●こころと身体、脳科学との関係に関心がある方
●シュタイナー教育、特別支援教育に関心がある方
が、実際にお子さんと関わる際、
1,その子がどういう子なのかの全体像を知るときの観察の仕方、
2,その子の行動の困りごとの「はじまり」はどこから来ているのか、のアセスメント法
*アセスメントとは…相手の困りごと、悩みなどに対し、適切なかかわりを持つために、対象者から必要な情報を得て、その意味について考えること。
3,実際の手助け、改善のためのサポートをするときの具体的エクササイズ、アート、タッチセラピー
について書いていきます。
どれも、簡単で安全、
ご家庭や学童、支援施設、塾などで取り入れられるものばかりです。
そして確実に子どもたちは変わっていき、生き生きと「自分自身」を取り戻し、眠っている「本来の力」を取り戻していきます。
おとなの方が、身近にいる子どもたちを理解する、手助けにもなるはずです。
子ども達は皆、誰かが手を差し伸べてくれるのを待っています。
なぜなら、子どもというのは、「自分で自分を変えることはできない」、
「今まさに、そのやり方を学んでいる最中」な存在だからです。
一人でも多くの「見えない壁」のなかで孤独に苦しんでいる子どもたちが、暖かい日の当たる場所への扉を見つけられますように。
*「発達」とは何なのか、どのような仕組みで私たちの脳やカラダは働き、どうして障害が生まれるのか。考え方はこちらのマガジンと連動しています(無料です)。お読みいただけると、理解がさらに深まります。
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保護者・先生・支援者のためのシュタイナー発達メソッドの教科書
◆おしらせ◆ 約6か月マガジンをご購読いただきありがとうございました。 こちらのマガジンは 2021年5月31日をもって停止します。 シ…
子どもたちの教育やサポート、すべての人が「自分らしく輝ける」社会の未来を描けるよう、活動していく資金とさせていただきます。