
【読書レビュー】アンナ・アンブケ「ドーパミン中毒」
こんにちは。ピスマです。
今回はアンナ・アンブケの「ドーパミン中毒」を完読しました。
こちらの本を読み始めたのは今年の夏頃。
「依存症について知りたいな〜〜」と思っていたところ、ネットでふと見つけまして。ゆっくり読んでいてようやく読み終わりました。
時間がかかった理由は、私の苦手なちょっと固めの翻訳文だったこと。アメリカの研究結果だから致し方ないんですが、アメリカ文化にかなり則した研究内容というか…依存症ということもあり、大麻!科学的な薬物!といった感じで全く知識がないことに対する症例が多く、なかなか状況を具体的に理解するのが難しかったですね。
故に、今回のレビューは私の主観が多分に含まれた感想文になります。ご了承下さいませ。
読み解くのに手こずった印象でしたが、「依存症」について興味深いことが書いてありました。
筆者が患者と対面したときの内容を回想する形で本文は綴られており、大麻やマリファナなどの「薬物依存」から、セックスやマスターベーションなどの「快楽依存」に対する様々な依存症状を解説していました。
特に気になったのは「恥」や「嘘」に対しても依存性があること。
恥から来る依存症は、失敗したらどうしよう、他人に迷惑をかけるかもしれないといった恐怖から人が沢山乗っている電車に乗れず、何本も見逃すのを繰り返す。人と話す事を極度に避け、大事な面接や人と会う用事をボイコットしてしまうなど、「恥ずかしさ」から来る負のサイクルにハマってしまう事があるのだとか。
私も「相手方に迷惑に思われてたらどうしよう、それなら最初からやらない方が良いのかも」と考えてしまうときがあるので、これをもっと極端にした例が恥ずかしさから来る依存症に繋がるのかもと感じました。人に対する異常な完璧主義や、自身が恥ずかしいものとして損なわれる感覚があるのかもしれませんね。
また嘘への依存は、嘘をついて上手くいったことの成功体験から、「異常が起きていることを認めない、なんとかして通常を保ちたい」ときに働き、平気で嘘をついてしまう事なのだとか。本で紹介されていた事例では、家族の郵便物を無断で開け、無造作に隠蔽したあと「私は開けてないよ」と嘘をつく。嘘がバレたあとでも自分には非がないような立ち振る舞いを続けてしまう。
すごく良くない行動なのは目に見えていますが、私はちょっと心当たりがあるというかドキッとしてしまう描写でした。
良くないなと思っていても、後々の対処が面倒で小さな嘘をついてしまうことが何度かあったので…泣 とんでもないことになる前に、この癖は治していこうと思います。反省。
この本に描写はありませんでしたが、「創作活動」にも何かしらの依存性があるような気がしました。創作活動は楽しいですが、身を滅ぼすような齧りつき方をしないように気をつけようと思います。
この本は類似商品で「スマホ脳」という本もあるので、時間があればそちらも読んでみようかなと思います。
では本日はここまで。皆様にはどんなことに依存する傾向があるのでしょうか。
お相手は黄緑の魔女PisMaでした。
それでは、おやすみなさい。