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【読書記録】心穏やかに生きる哲学 ストア派に学ぶストレスフルな時代を生きる考え方/ブリジット・ディレイニー 著
おはようございます。
本日で50冊目。
やっと目標の100冊の半分です。
今回取り上げる書籍は、『心穏やかに生きる哲学 ストア派に学ぶストレスフルな時代を生きる考え方/ブリジット・ディレイニー 著』です。
なぜ、この本を選んだか?
選んだ理由には2点あります。
1つ目が、今年は、
「心穏やかに生きたい」
と、思ったからです。
昨年は仕事で苦しい思いをしました。
苦しい
辛い
しんどい
不安 など
いろんな感情の波にもまれました。
2つ目の理由は、今年は少し難しい本にも少しずつ挑戦してみようと思いました。
まんが版などの読みやすい本を今まで選んできたのですが、少しずつ挑戦してみようと思っています。
どんな本?
まず、この本のタイトルにもある、ストア哲学とはこのようなものです。
ストア哲学は、古代ギリシャで生まれた哲学の学派の一つです。ストア(Stoa)とは、ギリシャ語で「ポーチ」や「回廊」を意味し、アテナイのアゴラ(市場)に面したポルコ(柱廊)で教えられたことから、この名が付けられました。
ストア哲学の主な思想は、自然に従い、理性的に生きることです。
そして、この本で、ストア哲学の代表的な人物として3人の名前が挙げられています。
セネカ
エピクトテウス
マルクス・アウレリウス
どの方も名前だけは聞いたことだけはありました。
この本は、3部で構成されています。
第1部 ストア哲学のエッセンス
第2部 人生とその不条理について
第3部 耐え忍ばなくてはいけないとき
ほぼ初めての哲学書+自分にとっては難しい哲学書だったので、難しかったですが、分からないなりにも自分の中で学びになった部分を紹介していきたいと思います。
ポイント① コントロールできるものを明らかにする
こちらの記事にも書いているのですが、人生において自分でコントロールできるものとコントロールできないものを明確にすることはストア哲学においても重要とのことです。
なぜ、コントロールできるものと、できないものを判断することが重要かというと、ストア哲学において、心穏やかに過ごすことはとても重要だと考えられているからです。
コントロールできないものに価値をおけばおくほど、自分の中でコントロールがきかなくなり、心穏やかに過ごせなくなります。
そして、コントロールできるか、できないかを判断するために、この本には、コントロールテストというものが紹介されていました。
以下のようなものです。
A:○○○○○○について心配するべきでしょうか?
B:それは以下のことと関係がありますか?
・あなたの品性
・あなたの行動と反応
・他者への対応のしかた
はいの場合:あなたがコントロールできる範囲なので、行動を起こすことができます!
いいえの場合:では心配しないように。無駄ですから。
このように判断した上で、「いいえ」の場合は割り切ってしまうことが重要だと思いました。
僕はどちらかというと、心配性なのでコントロールできないものについて悩み、エネルギーを落としていた気がします。
自分がコントロールできるものは、以下の3つだとあります。
・あなたの品性
・あなたの行動と反応
・他者への対応のしかた
コントロールできない部分は切り捨て、コントロールできることだけに集中しようと思いました。
ポイント② 心穏やかでいるには?
心穏やかでいるにはどうすればいいのでしょうか?
この本には、以下のように書かれています。
「心の穏やかさを保つには、多少の努力が必要である。」
「心の穏やかさを目指して努力を続けるうちに、だんだん楽に努力ができるようになり、生活全般が楽になっていることに気づいた。」
心の穏やかさは努力をすることで手にすることができるのですね!
マルクス・アウレリウスは、平静さとは何かを『自省録』の中で自分に対して説明しています。
「他者の言葉、考え、行いを気にするのをやめると、心は穏やかになる。自分の行いだけを心にとどめること」
あなたが自分の恐れや失敗や他の人々の考えを払いのければ、あらゆることがもっと気楽で愉快になります。
ポイント①にも似ていますが、他者のことを気にしすぎたりすると動揺してしまい、心穏やかにはなれないようです。
自分に集中することが重要なようです。
僕は会社では、社内の評判を必要以上に気にしていたように思います。
周りのことを気にすることは、多少は必要ですが、周りからの評価を気にしすぎるのはやめようと思いました。
ポイント③ 望ましくても無関心な態度を取る
この本にはこのように書かれています。
富や、資産や、所有物、そして人からの賞賛や良い関係性、名声、評判といった形のないものも、すべて自分にはコントロールできないので、好ましくても無関心な態度をとるべきなのです。
より重要なのは心の穏やかさを保つことであり、もっとお金を手に入れて、今よりも高級な不動産や、眺めの良い家や、高級車を買うにはどうしたかいいかを考えながら時間を使い果たすことではありません。
僕は、今よりも経済的に裕福になったり、名声を得るために頑張っていました。
それを手にするための行動はコントロールができても、結果はついてくるかはわかりません。
会社で昇給のために身体を壊すくらい頑張っても、全然昇給はしませんでしたしね。
また、そんな欲望が叶った状態を思い描くことよりも、心の穏やかさを保つことの方が重要だとこの本には書かれていました。
そのような状態はもったいないとセネカも言っているようです。
後回しにするのが一番勿体ない。来る日来る日が奪われ、将来のために現在が犠牲になる。生きる上で最大の妨げとなるのは、期待や見込みだ。明日のことを気にかけて、今日この日を見失う。運命の歯車のコントロール下にあるものを自分で手配しようとしていて、自分でコントロールできるものを捨て去っている。一体何を見ている?何を手に入れようと必死になっているのか?先のことなど全く分からない。だから今すぐに、自分の人生を生きるのだ。
期待や見込みが生きる上での最大の妨げになるというのは、驚きました。
望ましいものには、無関心な態度をとり、自分がコントロールできるものに集中し、心穏やかに生きようと思います。
感想
最後までお読みいただきありがとうございました。
この本に載っていた考え方で、「自分が手にしているものはすべて借り物」というものがありました。
命も借り物。
死ぬときは、借りていたものを返すだけ。
だから、死は怖くないという考え方でした。
なかなかこのような達観した考え方をするのは難しいです!
ですが、この本を読んで、哲学に少し興味を持ちました。
この考えが、2千年前からあり、現代にも使えるというのが、本当にスゴいと思いました。
(慣れない本だったので、読みにくい文章になっていたら申し訳ございません。)
ではでは~。