就労継続支援B型”くるみ作業所さん”へアルミ缶を寄付してみた!@浜松支社
こんにちは、西川コミュニケーションズ(NICO)SDGs広報チーム”つつつ”です!
今回の記事はまたまた現地取材!浜松支社の取り組みをご紹介いたします。
浜松支社ではこれまでSDGsの活動として支社付近や、近隣海岸の清掃活動をしてきましたが、実はそれよりも前から「アルミ缶の寄付」を行っていました。
NICO浜松支社からはSDGsの活動で指揮を取る鈴木さんと、同じく浜松支社に所属しSDGsを考える会ですさまじい推進力を発揮し、アルミ缶寄付の中心人物である金田さんが参加!
現地の様子をよりリアルに伝えるべく、つつつ メンバーのきたサンとハッシーも取材に向かいました!
■アルミ缶の寄付とは
SDGsを考える会(啓蒙チーム)が浜松支社の従業員の方に声掛けをして実現したSDGsの活動で、各家庭や支社内から出たアルミ缶を支社で回収し、
障がい福祉サービス事業所「くるみ作業所」さんへ寄付するといったもの。
今回で5回目となる活動で社内でも少しずつ浸透してきたこともあり、
いつもよりたくさんのアルミ缶を車に積んでいざ「くるみ作業所」さんへ!
■元気な声でお出迎えいただきました
「おはようございます!!!!」
職員の方と、実際に「くるみ作業所」さんで働く利用者の方に加え、今回は特別に理事長にもお出迎えいただきました。過去に寄付した時のアルミ缶の重さはいつもギリギリで10kgに届かず、今回は10kgの大台を超えられるか!?とドキドキしながらの訪問でした。さて、いよいよ運命の計測です!
■運命の計測!
袋に詰められたアルミ缶を計量機に乗せて手際よく重さを測っていきます。
今回は全部で6袋。
ひとつずつ測り、合計が出ました!
NICOの金田さんは「嬉しいです!」と喜んでいました。
■寄付したアルミ缶はどうなる?
分別→プレス→引き取りの流れで資源へ生まれ変わります。
アルミ缶は様々な所から寄付されているため、アルミ缶以外のものも含まれていることも。アルミ缶に混じってしまっているスチール缶や瓶などはアルミ缶選別機を使って利用者の方が取り除いて分別し、プレス機にかけます。
プレス加工されたアルミ缶は専門業者さんに重さに応じた代金で引き取ってもらい、利用者の工賃となり、資源にもなります。アルミ缶をつぶさずに引き取ってもらうことも出来るのですが、より付加価値を高めるためにプレス作業まで行っているそうです。
※アルミ缶持参者はくるみ作業所さんに引き取りか買取をしていただきます。NICOからの分は引き取り(寄付)という形で提供させていただいております。
■そもそもNICOがアルミ缶寄付を始めたキッカケは?
実は、NICOの鈴木さんは「くるみ作業所」さんの前を通るたびに『アルミ缶回収』の看板が気になっていたそうで、ネットで調べたら他の企業さんが寄付活動をされている記事があり「自分たちでも出来るかも?」と思ったのが始まり。NICOがSDGsの取り組みを推進していたからこそ、勇気を出して電話してみたことでご縁に繋がりました。
■理事長、施設長の方へインタビュー
理事長の大島さんと、施設長の八木さんにNICOの鈴木さんと金田さんがお話を伺いました。
ー(NICO鈴木さん)取材のご対応ありがとうございます!今回は15kgお持ちできました!NICOはアルミ缶をまとめてお持ちしているのですが、くるみ作業所さんでは少数のアルミ缶等も受け入れていらっしゃるのでしょうか?
(大島さん)いつもご協力ありがとうございます!少数でも問題ありませんし、まとめてのお持ち込みでも歓迎です。
ー(NICO鈴木さん)改めて「くるみ作業所」さんについて教えてください。
(大島さん)はい、「くるみ作業所」は復泉会が運営する障がい福祉サービス事業所で、昭和52年に前理事長の永井昭が中区中澤町に設立しました。設立当初は作業所の隣にある診療所に通われている患者さんやそのご家族の「憩いの場所」になっていましたが、「くるみ作業所」を利用される方の輪が広がっていき、今では浜松市内に6拠点まで拡大。各拠点ではそれぞれ異なる事業を行っており、NICOさんと同じく印刷事業を行っているところもあります。
今回、お越しいただいた「くるみ作業所」は″よみがえる資源、みんなで福祉”をキャッチフレーズに、アルミ缶の回収から加工販売、牛乳パックを主原料とした手すき紙の製品製造・販売まで手掛けています。その他にも、浜松市に拠点のある地元の自動車関連の部品企業さんや楽器メーカーさんからのお仕事があります。なお、当作業所は「就労継続支援B型」に該当しており、利用者さんは工賃をかせぐことだけでなく、サポートを受けながら、仕事で必要な能力・スキルを身につけていく就労の側面がある場となります。
▼復泉会(くるみ作業所)のサイトはこちら▼
ー(NICO鈴木さん)どのようなメンバーで構成されているのでしょうか。
(八木さん)いま所属しているメンバーは39名。年齢は18歳~72歳で、最長者は43年間所属しています。主に知的に障がいのある方々ですが、身体障がい、精神障がいなど様々な障がいのある方々が通っており、特別支援学校を卒業した人、一般就労から来た人、他の事業所からの転所した人など経歴は様々です。
ー(NICO金田さん)作業所の運営にあたって気を付けていることを教えてください。
(八木さん)はい。理事長からご紹介したように「くるみ作業所」では39名の方が利用されているので、得意な事や苦手な事など様々です。ただ、基本的には出来ないことに着目するのではなく、出来ることや個々人の得意とすることに着目をして個性を伸ばすという発想で接しています。例えば、楽器のパーツを決まった数に分類して納品するような仕事もあるのですが、「数を数える」という事が苦手な利用者もいます。その際「100個納品する」という作業があると「出来ない」となってしまうのですが、『10個のマスを切ったトレイに1つずつパーツを並べる作業を10回やる』ということなら出来るんですね。このように「出来ない」という所で終わらせるのではなく、「どうしたら出来るのか」の視点を大事にしています。
ー(NICO金田さん)なるほど!得意を伸ばし、周りが支援するというのはとても素敵なことですね。その他”支援”という視点で「くるみ作業所」さんの生活を通して変化が見られた利用者さんはいらっしゃいますか?
(八木さん)そうですね。ちょっとしたことですが、「自分で洗濯をする経験がない」という方も少なくないです。この作業所では洗濯は当番制という形になっているので、洗濯が出来るようになった、ということなどでしょうか。あと、利用したての頃は単独行動を好んでいた方が、周りとの関わりを少しずつ持つことを通して、今では企業さんへの施設外作業にチーム単位で動くことが出来るようになったということもあります。社会との接点を持つことが”支援”という形になっているのではないかと思います。
ー(NICO金田さん)具体的なエピソードを交えたお話ありがとうございました。次は所内を見学させていただきます!
■NICOの鈴木さん、金田さん”寄付活動と取材の総括”をお願いします!
鈴木さん「今回の取材を通して改めてくるみ作業所さんの役割なども知ることができ、寄付活動をやってよかった、これからもやりたいと思いました。”いいこと”をやろうとするのはどこか躊躇してしまう気持ちがあると思うんですが、やらないよりもやった方がいいと本当に感じています。少なくとも『やった』という事実は残るので」
金田さん「これまで数回寄付活動を行ってきましたが、じっくりとお話を聞く機会がなかったので取材を通して知れることなどもありました。段ボールなどの資材の受け入れのことも知ったので今後は寄付の種類を増やしていけるといいなと思いました」
■今回の取材を通して
ゴミとして処分してしまうものを適切に分別し、必要とする人に有意義に活用してもらうのは皆にとってとてもハッピーなこと。また、「くるみ作業所」さんでお聞きした「出来ないことではなく出来ることや得意なことに着目して個性を伸ばす方法や仕組みを周囲が考える」というのは障がいの有無に関わらずとても素敵な考え方だなと感じました。
浜松支社は今後も「くるみ作業所」さんとのつながりを大切にしながら、少しでもお役に立てるように頑張っていくとのことです。寄付について興味がある従業員の方はぜひSDGs啓蒙チームまでご連絡ください。つつつでは、これからも浜松支社の活動を追いたいと思います!
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