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運動苦手なわたしが39歳からはじめたトライアスロンを20年以上続けている理由

39歳ではじめたトライアスロン。20年以上続けていて61歳のいまでもレースに出ています。

かなこがトライアスロン?中学高校大学のお友だちはみんな驚きます。だって、わたしはスポーツ苦手だったから。運動能力が劣っていたから。運動会も体育祭も嫌いだった。スイミングスクールに通っていたけど、姉弟の中で劣等生。走るのも遅い。マラソンも嫌い。自転車の補助なしに乗れるようになるまで時間がかかった。外で遊ぶより本を読んでいるのが好きでした。

ああ、かなこのおかあさん、走っていたよね。

母を知っている友だちはそこで納得はするけど半信半疑。わたしだって不思議。トライアスロンなんて言葉も知らなかったし20年以上も続けるなんて想像もできなかった。

運動苦手なわたしが、トライアスロンを続けられたのは速くなくっていいから。完走すればいいから。水泳、自転車、ランニングと3種目あるから。

トライアスロンの考え方が好きだから。

トライアスロンは複合競技で、完走した人すべての人が勝者であるという考えがあります。一緒にレースに参加した名前も知らない、国籍も性別も違う彼らを称え敬うことができます。

3種目あるから大変、というのではなく3種目あるからおもしろい。水泳がだめだったら、次のバイクで頑張る、バイクもだめだったらランニングで頑張る、と気持ちの切り替えができます。泳ぐだけ、自転車だけ、走るだけだったら 続けてなかったと思います。

ひとつじゃないから逃げ場がある。
ひとつじゃないから可能性がある。

途中で休んでも歩いてもいい。最後にゴールに辿り着けば勝ち。順位や入賞はあとからついてくる。

39歳でスタートした、というのもよかったのだと思います。肉体は若い頃より衰えているはずなのに、身体ではなく心に柔軟性があってトライアスロン的思考がぴったりとはまりました。

若いときは、絶対ひとつだけ。only oneだったけど、one of themのほうが気楽。

運動が苦手でもそのスポーツの考え方が自分にあうと続けられます。

エイジカテゴリーが5歳刻みで 55-59  60-64 65-69 70-74 75-79 80-84 というようにカテゴライズされています。そのエイジで上位に入れるとワールドチャンピオンシップの出場の資格を得ることができます。

50歳になったら、55歳になったらとチャレンジできるし、ひとつ上のカテゴリーにいくこと(年をとること)が楽しみになります。

中国で夫も私も優勝し2019年、ハワイで行われる世界選手権に参加する権利を得ることができました。夫は71歳、私は56歳でした。

運動が苦手でも、大人になってはじめたからこそ自分にあうものに出会えたのだと思います。

This is my sports.
Anything is possible.

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