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サイレントが聞こえる
ドラマ『silent』話題になってましたね。「言葉」「伝える」「つながる」というキーワードと、音のない静かな世界だからこそ多くの人々の心を捉えたのかな。
みとんさんが「言葉は見える」と書いてました。
うん。見えました。表情や物(花)を通して。
おもしろいな、と思ったのは、ドラマでは言葉が見えたけど本では、聞こえないことが聞こえるんです。文章から聞こえてくる、音のない世界のお話しです。
サウンド・オブ・サイレンス 五十嵐貴久
中学生のときイジメにあっていた夏子が、高校で春香に出会う。無愛想だけど普通に高校生活を送っている春香は実は、耳が聞こえない。春香のろう学校の友人美佐は生まれつき聴こえない。事故で聴こえなくなった大学生の澪。聴覚障害を持っている3人がダンスチームを組む。
ここにも言葉が見えるのもあります。
ありがとうって言うときは、目に感謝の色が浮かんだ。さようならって言うときは、すごくさびしそうになる。
聞こえる夏子と聞こえない春香の会話は、見ることです。見て理解する。最近、noteの方々に会う機会があり、年齢や環境も全然違う方々なのにやはり見えたから、話したから、通じるものがあったんだと思います。
聞こえたものは音楽。彼女たちは音楽が聴こえないけど音に触れることができます。大音響のスピーカーに手を触れて、音をさわって聞きます。音はさわれる。
彼女たちの会話も、音楽も聞こえてくるから不思議。若い彼女たちの躍動感が伝わってきます。
言葉がなくっても相手を知ろうと、想いを伝えようと努力することが大切なんだなと思いました。
Sound Of Silence 沈黙の音。静寂の音。
花嫁奪還で有名なダスティン・ホフマンの『卒業』に流れていたのがサイモン&ガーファンクルの『サウンド・オブ・サイレンス』。アコースティックギター1本と優しい歌声だけだからこそのサイレンス。
Hello darkness, my old friend
( こんにちわ暗闇くん。君は僕の古くからの友人だ)
I've come to talk with you again(また君と話しに来てしまった)
サイレンスなのに、聴こえてきます。
聴く、見る、触る、自分にできることをしていきたいな。