日光東照宮と虹鱒のソテー
東京青山で育った祖母は『青山小町』と言われていた、という我が家の伝説があります。お嬢様育ちで結婚してからも家計を預かるということが難しく、家計簿がつけられないと泣き、父が家計簿をつけていた、という話しも父から聞いてました。
その祖母が好きだったのが日光金谷ホテルの『日光虹鱒のソテー』でした。全国旅行支援のとちぎ旅クーポンが、金谷ホテルでも使えるということで虹鱒のソテーを食べに行きました。
湯西川温泉から、日光に向かいました。
まずは東照宮の家康さんにご挨拶。『どうする家康』来年の大河ドラマですね。今、復習で司馬遼太郎の『覇王の家』読んでいるので、家康さんが、生き生きと私の中にいます。
徳川幕府、江戸初期の豪華絢爛、豊かさを感じました。まさに『覇王の家』ですね。
『覇王の家』を築き上げた家康の勝者の条件を三河武士団という忠誠心の異常に強い集団の存在、と司馬遼太郎が書いていました。
東照宮は、『忠誠心』でこのあとの江戸時代を守ってきたのかもしれません。
東照宮から下って日光金谷ホテルに行きました。
予約なしでいったのに、窓際のいい席に案内してくださいました。クラシカルなホテルのレストラン。白い清潔なナフキンと銀のカトラリーが美しく、上品。
祖母が愛した日光金谷ホテルの虹鱒。ボリュームがあって醤油味で日本的です。
さみみさんも日光金谷ホテルの虹鱒を召し上がっていました。
奥日光の白濁した温泉が夫のお気に入りで湯元温泉スキー場、菖蒲ヶ浜スキー場(今はないのかな)には、スキー、スノーボードで毎週のよう通ってました。
日光白根山に上ったり、トレイルランニングしたり、奥日光パークマラソンにも参加したことがあります。
祖母と仲が良かったわけでもなく、やさしいおばあちゃんでもなく、かわいがられた覚えもないのだけど。
祖母は祖父に愛され、自分と長男であるわたしの父を溺愛した人。
祖母は日光が世界遺産になったことは知らず亡くなってしまいましたが、東照宮の豪華絢爛さが似合う人で、東照宮も好みの場所だったんじゃないかな。
日光は、祖母とのわずかな共通項です。