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みんなの読書感想文#本代サポートします

企画「#本代サポートします」に参加してくださったみなさんの読書感想文をご紹介致します。


1.【いのちの車窓から2 星野源】 おだんごさん

たじろいでしまうぐらい好きということをストレートに伝えてくるおだんごさん。好きなことは好き、嫌いなことは嫌いと正直な彼女のnoteには嘘はない。信じられるし嫌な気持ちにはならない。

好きってそういうことだ。理屈や道理は通用しないのだ。

きっぱりとしていて、その好きは星野源さんにも勇ましく向かい合う。
好きだからこそ、冷静であたたかい眼差しで彼を追う。

成功が幸せでないことを教えてくれる。

おだんごさんの車窓、星野源さんの車窓、わたしの車窓。それぞれのいのちの車窓、どんな景色も受け入れていける「好き」があります。


2.【傲慢と善良 辻村深月】  百日草さん

百日草さんがお読みになる本は、わたしも興味があるものが多くそのせいか
「ヘビーで面白かった」というのが、わかる、わかると肯けます。ライトよりヘビーなの好き。

読後ずっしりと人間の怖さ、面白さ、愛らしさを感じました。

いろいろな感情、心理を味わえるのが本の好きなところです。

傲慢と善良は、表裏だったことを感じました。また、謙虚は自己愛の現れだという指摘にも、そういう観方もできるのか、怖いなぁ、と。

ふふふ。この「怖いなぁ」好き。なんかかわいい。人間の本性みたいな部分をちらりと垣間見ちゃうと怖いと思っちゃうけど、このヘビーさが面白いんですよね。

再読したような楽しさを感じました。


3.【シャギー・ベイン ダグラス・スチュアート】 Mrs.chocolate さん

チョコさんの「読み込む力」と「選書」が好きなのでご参加していただきうれしいです。これもヘビーですね。好みです。

 読書中、心は重くなり、何度も胸が苦しくなりました。目にとまるもので美しかったのは、アルコール依存症の母親アグネスの容姿と、息子シャギーの言葉使いだけでした。私の脳内は本を読んでいる間も、これを書いている間もずっと、ブルーハーツの曲『リンダリンダ』がこだましています。ドブネズミみたいに穢れた物語なのに、写真には写らない美しさがあるから、胸の苦しさも忘れて、物語の世界に没入していました。

これだけですでにわたしも、チョコさんの文章と『リンダリンダリンダ』で物語へ惹きこまれていきます。「読み込む力」だけじゃない「書く力」もすごい。

チョコさんのご家庭のことにも触れられてますが、信じることのプライドが気高く感じました。


4.【青い壺 有吉佐和子】 なべともさん

物体は感情はないと言えばそれまでだけど、人の手によっていつの間にかここまできてしまったというのが正直な思いではないだろうか。

なべともさんは「青い壺」になって、この物語を一緒に旅をしたようです。

さよならの言葉も言わずに消え去った青い壺は身代わりになってくれたのか。青い壺というタイトルから想像もつかないような糸を紡ぎ出すような物語、誠に恐れ入りました。

なべともさんの感想文は、ネタバレをせずに期待感を持たせてくれます。再読したような楽しさを味わえました。


5.【ライオンはとてつもなく不味い 山形豪】 ほりべえさん

多才なほりべえさん、公益社団法人日本写真家協会会員でこの本の著者とはそこの同期で親しくされているようです。

野生の貴重な動物たちの写真とともに、自然保護、植民地支配の残骸、アフリカゾウの絶滅危機等、文章でも紹介されています。

社会変革をもたらす力が写真というメディアに備わっているのかどうか、私には分からないし。また、そのような影響力を持ちたいとも思わない。ただ自然が好きだ。

山形豪

  ほりべえも自然が好きだ~~~♥

親しい友人同士が共感しあっているのが心地よいです。
ご参加ありがとうございました。

限定10名さまということで今回参加できなかった方々すみません。反省を含めて次につなげていけたらと思っております。

企画をあたたかく見守り応援してくださった方々、ありがとうございます。

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