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人間は愚かで可笑しくてたくましい。

『光のとこにいてね』で一穂
ミチの虜になった私にとって、
『ツミデミック』は待ちに待
った一冊でした。
今回も期待を裏切らない、素
敵な作品でした。

Amazonより

ツミデミック
一穂 ミチ (著)

大学を中退し、夜の街で客引
きのバイトをしている優斗。
ある日、バイト中に話しかけ
てきた大阪弁の女は、中学時
代に死んだはずの同級生の名
を名乗ったが――

「違う羽の鳥」 失業中で家
に籠もりがちな恭一。
ある日小一の息子・隼が遊び
から帰ってくると、聖徳太子
の描かれた旧一万円札を持っ
ていた。
近隣の一軒家に住む老人にも
らったというそれをたばこ代
に使ってしまった恭一だが――

「特別縁故者」鮮烈なる
“犯罪”小説全6話

ツミデミック
一穂 ミチ (著)
Amazonより


  1. リアルな時代背景
    コロナ禍という私たちが
    実際に経験した状況が舞
    台。身近な設定だからこ
    そ、グッとくる。

  2. 人間の複雑さ

    • 「違う羽の鳥」:過去
      と現在の交錯

    • 「特別縁故者」:経済
      的苦境が引き起こす倫
      理の歪み

  3. 日常に潜む恐怖
    「ロマンス☆」:フードデ
    リバリーを通じて描かれる
    身近な不安

  4. 共感と違和感のバランス
    悪いことをする登場人物に、
    どこか自分を重ねてしまう。
    そのジレンマが読者の心を
    掴む。

  5. 温かみのある筆致
    人間の闇を描きつつも、ど
    こか温かい。読後感がポジ
    ティブなのが特徴。

  6. 現代社会への洞察
    コロナ禍を通して、現代人
    の本質や社会の問題点を鋭
    く切り取っている。

  7. 余韻の残る短編集
    6つの物語それぞれが、
    読了後も心に残る。友達
    と語り合いたくなる作品。

コロナ禍という重たいテーマ
を扱いながら、一穂ミチらし
い温かな視線で人間の本質を
描いています。
読んでいると、「ああ、人間
ってこんなもんだよね」って
思わされるんだけど、不思議
と読み終わった後は「人間っ
ていいな」って気持ちになる
のが不思議。

6つの短編それぞれが、現代
を生きる私たちの姿を映し出
す鏡の様。でも、決して重く
ならず、すらすら読めちゃい
ます。一穂ミチマジック。

『光のとこにいてね』の時と
同じように、読み終わった後
もずっと余韻が残って、誰か
と語り合いたくなるかも。
だから、文学好きな女の子た
ちにはおすすめ。
読書会とかで盛り上がりそう。

結局のところ、『ツミデミッ
ク』は、一穂ミチのファンを
ますます増やしちゃう一冊だ
と思う。
私も『光のとこにいてね』か
ら好きだったけど、この本で
完全にハマっちゃっいました。
あなたも、同じ気持ちになっ
てくれると嬉しい。心に響く、
素敵な短編集!

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