昭和の味
今回の舞台は、東京の下町・
赤羽で、主人公は売れないラ
イターのお話『侠飯10 懐ウ
マ赤羽レトロ篇』を読みまし
た。
侠飯10 懐ウマ赤羽レトロ篇
福澤 徹三 (著)
あらすじ
インパクトのあるネタを求め
て、熱川薫平は元組長が経営
するという赤羽のゲストハウ
スに連泊します。
そこで出会ったのは、頬に傷
を持つ謎の男・柳刃。
昭和レトロな古民家ゲストハ
ウスで、柳刃が作る絶品料理
を堪能しながら、薫平の物語
が展開していきます。
料理の魅力
今回の「懐ウマ赤羽レトロ篇
」では、下町の味と昭和の懐
かしさを感じさせる料理が多
数登場します。
昭和風ナポリタン:
懐かしい味わいと香りが、
記憶を呼び覚ます一皿。赤羽名物もつ煮込み:
じっくり煮込んだ絶品もつ
が、酒の肴に最高。レトロ喫茶の厚切りトースト:
バターの香りと完璧な焼き加
減が絶妙な逸品。下町の味噌おでん:
赤味噌仕立ての濃厚な味わい
が、体を温める。
これらの料理は、赤羽の下町
情緒と昭和レトロな雰囲気を
感じさせつつ、食欲と郷愁を
刺激します。
柳刃の料理の腕前は健在で、
ゲストハウスの厨房で作る料
理の数々は、まさに「懐ウマ」
の名にふさわしい逸品ばかり
です。
作品の特徴
赤羽の下町文化:
活気ある商店街や人情味あ
ふれる住民たちが生き生き
と描かれています。ライターの苦悩:
主人公の取材の苦労と成長
が丁寧に描かれています。昭和レトロの魅力:
ゲストハウスを通じて、昭
和時代の懐かしさが表現さ
れています。料理を通じた人間模様:
柳刃の料理が、人々の心を
開いていく様子が印象的で
す。
感想
『侠飯10 懐ウマ赤羽レトロ篇』
は、シリーズの魅力である「
美味しい料理」と「心温まる
人間ドラマ」を存分に発揮し
つつ、赤羽という新たな舞台
設定で楽しめます。
下町の人情と昭和レトロの雰
囲気が見事に融合し、懐かし
くも新鮮な世界へと誘います。
物語は、取材に苦戦する主人
公が、赤羽の人々との交流を
通じて成長していく過程を描
きつつ、最後には感動的な真
実の発見で締めくくられます。
特に、エピローグの「思い出
の味」は、胸に深く刻まれる
ことでしょう。
柳刃と火野のコンビが、今回
も料理を通じて人々の心を癒
し、導いていく姿は、シリー
ズファンにとって心強い存在
です。
同時に、現代のライターの苦
悩や下町の変遷を描いた内容
は、社会の縮図としても興味
深い側面を持っています。
『侠飯10 懐ウマ赤羽レトロ篇
』は、美味しい料理の描写で
食欲を刺激しつつ、心温まる
展開で魅了する一冊となって
います。
シリーズファンはもちろん、
初めて手に取る読者にとって
も、懐かしくも新鮮な物語と
食べてみたくなる下町グルメ
を楽しめる作品です。読了後
は、赤羽の街を歩き、昭和の
味を探す旅に出たくなる、そ
んな衝動に駆られる一冊です。
Kindle版
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自己紹介
noteがスキ❤️になってきた。より
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