「優しさ派」vs「厳しさ派」
栗原一止の医師としての成長が
さらに加速。
新たな挑戦と葛藤が…
『神様のカルテ3』を読みまし
た。
神様のカルテ３
夏川草介 (著)
大人気シリーズ、ベストセラ
ー最新作！
栗原一止は、信州にある
「24時間365日対応」の本庄
病院で働く内科医である。
医師不足による激務で忙殺さ
れる日々は、妻・ハルの支え
なくしては成り立たない。
昨年度末、信濃大学医局から
の誘いを断り、本庄病院残留
を決めた一止だったが、初夏
には恩師である古狐先生をガ
ンで失ってしまう。
夏、新しい内科医として本
庄病院にやってきた小幡先生
は、内科部長である板垣（大
狸）先生の元教え子であり、
経験も腕も確かで研究熱心。
一止も学ぶべき点の多い医師
だ。
しかし彼女は治ろうとする
意思を持たない患者について
は、急患であっても受診しな
いのだった。
抗議する一止に、小幡先生は
「あの板垣先生が一目置いて
いるっていうから、どんな人
かって楽しみにしてたけど、
ちょっとフットワークが軽く
て、ちょっと内視鏡がうまい
だけの、どこにでもいる偽善
者タイプの医者じゃない」と
言い放つ。
彼女の医師としての覚悟を知
った一止は、自分の医師とし
ての姿に疑問を持ち始める。
そして、より良い医者となる
ために、新たな決意をするの
だった。
夏川草介 (著)
Amazonより
あらすじ
本庄病院に新たな風が吹き込
みます。
研究熱心で優秀な小幡先生が
加わったのです。
しかし、彼女の「治るために
努力しない患者は診療しない」
という姿勢に、一止は戸惑い
ます。
そんな中、一止は小幡先生の
過去を知り、医師としての重
大な覚悟を迫られることに…。
感想
前作で「3日間寝ない生活」
にも慣れてきた一止ですが、
今度は「治るために努力しな
い患者」という新たな難題に
直面。
まるで、医療版「やる気のな
いポケモン」を育てるような
ものです。
そして登場した小幡先生。研
究熱心で優秀な彼女は、まる
で医療界のアイアンマン。
でも、患者選びは少々シビア
で、「努力しない患者お断り」
の看板を掲げたくなるほど。
一止は「患者さんも人間だか
ら…」と、まるでポケモンマ
スターのように全ての患者を
受け入れようとします。
一止と小幡先生の対立は、ま
るで「優しさ派」vs「厳しさ
派」の医療バトル。
白衣を着たふたりが「患者の
ためならば！」と叫びながら、
聴診器で戦うシーンが目に浮
かびます。
しかし、小幡先生の過去を知
った一止は、医師としての覚
悟を決めることに。
「努力する患者」と「努力し
ない患者」の間で揺れる一止
の心は、まるで振り子のよう。
きっと彼の頭の中では、「努
力」と「諦め」の天使と悪魔
が激しい議論を繰り広げてい
るに違いありません。
結局のところ、『神様のカル
テ3』は、医療の現場で奮闘
する医師たちの姿を描きつつ、
「人間とは何か」「医療とは
何か」という深遠なテーマに
切り込む作品。
読み終わった後は、なぜか「
努力しよう！」という気持ち
になるかもしれません。
でも、3日間寝ない努力だけ
は勘弁！
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自己紹介
noteがスキ❤️になってきた。より
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