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現代社会の縮図

辻村深月さんの『傲慢と善
良』を読みました。
現代社会における人間関係、
特に結婚や恋愛を通して、
生きることの意味や複雑さ
を探求する作品です。


傲慢と善良
辻村 深月 (著)

婚約者・坂庭真実が忽然と姿
を消した。
その居場所を探すため、西澤
架は、彼女の「過去」と向き
合うことになる。

生きていく痛みと苦しさ。
その先にあるはずの幸せ──。

2018年本屋大賞『かがみの孤
城』の著者が贈る、圧倒的な
"恋愛"小説。

「人を好きになるってなんな
んだろう」

「読み終わったあと、胸に迫
るものがあった」

「生きていく中でのあらゆる
悩みに答えてくれるような物
語」

「この小説で時に自分を見失
い、葛藤しながら、何かを選
び取ろうとする真実と架と共
に私たちもまた、地続きの自
由へと一歩を踏み出すのだ」

――鳥飼茜さん(漫画家)

絶賛の声、続々。

傲慢と善良
辻村深月 (著)
Amazonより

物語の核心
物語は、婚約者の坂庭真実が
突然姿を消したことから始ま
ります。
主人公の西澤架は、真実の居
場所を探すために彼女の過去
と向き合うことになります。
この探索は単なる行方不明者
捜しではなく、人生や関係性
の本質を掘り下げる旅となり
ます。

現代社会の縮図
本作は、現代日本社会におけ
る結婚観や人間関係の複雑さ
を鮮明に描き出しています。
特に注目すべきは、「傲慢」
と「善良」という二つの概念
です。
これらは、人々が他者や自分
自身との関係を築く上で重要
な役割を果たしています。

生きることの意味
本書は、生きることの痛みと
苦しさ、そしてその先にある
幸せを探求しています。
西澤架と坂庭真実の物語を通
じて、私たちは以下のような
問いに直面します:

  1. 自己と他者の価値観の違い
    をどう乗り越えるか

  2. 過去の経験が現在の関係性
    にどう影響するか

  3. 社会的期待と個人の欲求の
    バランスをどう取るか

恋愛の本質
『傲慢と善良』は、恋愛を単
なるロマンスではなく、自己
と他者の深い理解を必要とす
る複雑な過程として描いてい
ます。
作品は以下の点を示唆してい
ます:

  • 恋愛は自己と他者の「傲慢
    」と「善良」の交錯する場
    である

  • 真の理解と受容には、相手
    の過去や内面と向き合う勇
    気が必要である

  • 恋愛は個人の成長と自己発
    見の機会である

社会批評としての側面
本作は、婚活や結婚に対する
社会的プレッシャー、年齢に
よる価値観の変化、都市と地
方の文化の違いなど、現代日
本社会の様々な側面を批評的
に描いています。
これらの要素は、キャラクタ
ーの行動や思考に深く影響を
与え、物語に奥行きを与えて
います。

結論
『傲慢と善良』は、生きるこ
とと愛することの複雑さを巧
みに描き出した作品です。
それは単なる恋愛小説ではな
く、現代社会に生きる私たち
に、自己と他者との関係、そ
して人生の意味について深く
考えさせる物語です。
辻村深月は、「傲慢」と「善
良」という二つの概念を通じ
て、人間の本質的な矛盾と成
長の可能性を探求し、生きる
ことの意味を問いかけていま
す。

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❤️になってきた。より

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