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憧れと嫉妬

本棚が…本が…本の森の様
角川武蔵野
ミュージアム行きたいですw

『星影のステラ』を読みました。

YouTubeまりこ書房より


星影のステラ
林 真理子 (著)

自分の見える世界が
すべてだと思っていた――
あの頃の私がそこにいる。

「私のことステラって
呼んでね」
初めて会った日、
彼女はそう言った。
つくり話のような
自慢をする都会的な
ステラに、
田舎から東京に出てきた
フミコは憧れと嫉妬を
抱きつつ、
彼女と一緒に暮らし始めるが……。

星影のステラ
林 真理子 (著)
Amazonより

彼女の文学的原点を示す
貴重な短編集です。
特に「だいだい色の海」
という短編には、
興味深いエピソードが
隠されていました。

林さんは、
高校生で『海を感じる時』で
デビューした中川けいさんに
影響を受け、
小説を書こうと決意します。
100枚の原稿用紙を用意したものの、
わずか18枚しか書くことができず、
一度は挫折してしまいます。
しかし、その18枚の原稿を
5〜6年間温め続け、
最終的に「だいだい色の海」
として『星影のステラ』に
収録されたのです。
このエピソードは、作家としての
林さんの粘り強さと成長を
物語っています。
若い頃の挫折を乗り越え、
諦めずに作品を完成させた
彼女の姿勢に、
深い感銘を受けます。
また、中川けいさんという
先輩作家に触発されながらも、
自身のスタイルを
確立していった過程が
垣間見えるのも
興味深いポイントです。
『星影のステラ』全体を通して、
林さんの実体験が色濃く
反映されていることがわかります。

都会への憧れや、
そこに馴染めない葛藤など、
彼女自身の経験が作品に
深みを与えています。

村上春樹さんの文体を意識して
書いたという点も、
若き日の林さんの文学的探求心を
感じさせます。
この作品は、
単なる短編集ではなく、
一人の作家の成長と挑戦の記録
としても読むことができます。
「お前なんて直木賞とれるか!」
と言われながらも、
諦めずに創作を続けた
林さんの姿勢は、
後の大成功を予感させるものが
あります。
『星影のステラ』を読むことで、
林真理子さんの文学的な
軌跡を辿り、
彼女の作家としての成長を
追体験できるのでは
ないでしょうか。
若き日の情熱と挫折、
そしてそれを乗り越えて大成した
作家の姿を重ね合わせながら
読むことで、
より深い読書体験が得られると思います!

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