理解されづらい苦手を抱えること
学校や家庭で、よく忘れ物をしてしまう子どもに向かって「ちゃんとしなさい」的な言葉を投げかけられている。忘れ物をするのは、連絡帳に書かないからだ、確認しないからだ、気をつけていないからだ、とか。結果、「だらしない」という評価をされがちだ。
頑張ってどうにかなるという見立ては、すべての忘れん坊に当てはまるのだろうか?
一部、はまる子はいるかもしれない。注意できる子もいるかもしれないが、そこにはまらない子も必ずいる。
受け手側がだらしないと感じるのは個人の自由だけど、
努力不足や怠ってると評価するのは的外れなケースは自分自身が想像している以上にたくさんあると思っている。
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私の娘はぼんやりがものすごい人で、学校公開へ行っても、母親が来ようが父親や祖父母が来ようが、よく見せようと頑張るタイプでもなくあまり先生の話を聞いていない。一番前の真ん中の席に座らされても自分の空想にふけった顔をしていて、周りの動きに遅れるか、大体違うことをやっている。
家で声をかけてもあまり話を聞いてない。
ただ、自分の世界に没頭する集中力がものすごい。
一人遊びに没頭しながら、絵を描きながら、想像の世界で会話していることがよくある。(そういう時は必ず裏声)
今年は流石に少なくなったが、小3になってもそんな風に遊んでいる姿をみて、夫と目を合わせて感心してしまった。(小1くらいで終わると思っていた)
実は第一子を出産した際、今の公教育の内容に疑問を感じて、シュタイナー学校へ教員養成講座に通っていた時期があり、シュタイナー教育の考え方は我が子に合っているような気がしていた(結局公教育を選んだが)
我が子は授業の妨害はしないが、「話を聞け」と注意されるタイプの人間で、一緒に過ごしている私たち保護者は理由はわかるが、家族以外からはなかなか理解されにくいだろうなぁと感じる。
彼女は故意に聞いていないのではなく、自分の頭の中で走り出してしまった世界に没頭しているだけなのだ。
実は私も、ものすごくその気があるのでよくわかる。会話をしながら思いが先行して、聞こうとしても話に集中できないことがある。
いま、世の中には努力を怠ってるという言葉で片付けられてしまっている苦手って、実はたくさんある思う。
あなたの苦手なことは、なんですか?