テレワーク

京都に向かいます

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京都と文学と私

 私の母親は25歳の頃からキリスト教徒です。 宗派はプロテスタントです。 私はお経のリズムが好きですが、母は嫌いです。 日本では宗教と聞くと少々特別な含みを持つようですが、私はあまり気にしていません。 みんなそれぞれ悩みがあり、大小あれどみんなそれぞれの宗教があるように思います。  私の宗教は文学です。 いつも生き方に迷った時、私は文学に頼ります。 恋愛依存症人間という種がいて、私は正直彼らに若干の軽蔑の目を向けてきましたが、最近彼らと私が同輩なのだと気づきました。 大学の

    • 屈折②ラッパーと暗闇

      ファミマのラッパー  就職には苦労した。出版社など毎年1人とるか、取らないかという企業にばかり応募した。文字に関わる仕事につきたいと漫然と思い応募した。別に会社でやりたいことも将来の展望もなく。苦労した挙句、どうにかして社会に自分を捩じ込む方法はないかと四苦八苦し、勉強でアドバンテージ取れるならいいかという理由で公務員を受け、就職した。 よく就活に失敗する奴は”就職がゴールになっている”というが、そんな感じだった。  公務員を辞めてから働いていた会社は電車を降りて15分ほ

      • 屈折①学校の先生

         自意識では英国紳士の成りのつもりなのだが、写真にふと写った自分を見るとおかしなひょっとこが写っている。 どうも後頭部が重く、首が座っていない赤ちゃんのようだ。 小さい頃から頭がでかい、頭がでかいと兄に揶揄われ続け、両親に救いの手を求めると、暗黙の了解のような「それでいいのよ」と言った微笑で肩透かしを喰らったものだ。中学の時に満を辞したか、つくしのようにツラの方がいきなり伸びた。髪の方はツラの事情を聞いていなかったらしく、上に押しやられ、一時期禿げたような頭になった。ボール状

        • 1/10 雨

           今日は休みを利用して、放置していた自動車運転の本免許試験を受けてきた。先に結果を報告しておく、不合格だった。 教習所で受ける本免許試験ではなく、飛び込みの一発試験だ。 やたら田舎にある試験場に電車に揺られてそこから30分ほど歩き、12:30に受付を済ませた。それから、それぞれの試験の軽い説明を待合室で受ける。  私は最初、同乗者として後ろの後部座席に乗り、同じように受験している人の運転を後ろで見ていた。縦列駐車に苦戦し、一回入れ直していたが、後ろで見る限り、試験の運転とし

          12/6

           会社で明日忘年会だから、「店空いてるかなー」「流石に予約してるでしょー」みたいなキラキラした会話を他所目に、インキャな自分はそそくさとカフェへ。アシタヨウジアルンデ、ボク、ソレガシ。ないけど。タハハ。  最近私は終業後、近くのシアトルズベストコーヒーに立ち寄り、半分眠りながらプログラミングの勉強をしている。 前日の夜に次の日のおにぎりを作るのだが、その時3つ作っておいてその三つ目を終業後に食べてカフェに赴く。我ながら涙ぐましい。  プログラミングの勉強方法はもち

          隣のおっさん

          10月10日、入ったばかりの会計事務所を辞めた。 正社員になって一週間少し。最短記録樹立。 まだ入社して挨拶した記憶も残っている。 「みなさんにご迷惑をおかけすると思いますが、どうかご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。」 慣れない言葉でご鞭撻の後ろの方はモゴモゴ言っている。 だが、これだけ言えれば社会人合格。父親にそう教わったのだ。 最終日の記憶。 そういえば、代表が事務所に新聞を置くかどうか職員に聞いていたな。 「新聞、あれば、読む?」 「はい、そう

          隣のおっさん

          シードvsペレット論争

           MOROHAのアフロ氏のドキュメンタリーを見てなんか深そうなことを思いついたのだが、二、三日したらどうでも良くなったので、本日は私の喫緊のテーマ、インコの「シードvsペレット論争」について書くこととしよう。アフロさんごめんなさい。 「シードvsペレット論争とは」  昔からインコの餌というのは穀物、特に稲科作物の種子(英:seed)が主流だった。それらのベースがあって、メーカーごとに果物や牡蠣殻、野菜フレークなど入っているものが違っていた。私が昔にセキセイインコを飼育して

          シードvsペレット論争

          9月21日

           最近私は出来て数年しか経たない小さな会計事務所に就職したのであるが、昨日はその二回目の出社であった。横の席の山崎というよく喋る中年過ぎの男は朝から不在だった。教わる人物もなく、また、私のPCのセットアップが未完了であったこともあり、昨日は別の席に座ることとなった。 その席の隣の、感じの良い20代後半の男は私とちょうど入れ替わりで辞めるらしく、そう言われれば確かに今月で辞めるらしい秋晴れのような透き通った笑顔をしていた。  木下というその男は私の二つか、三つ年上で、スポー

          9/19 晴

            9月も後半に差し掛かり、日によっては涼しいこともあるが、 まだまだ茹だるような暑さが続き、うんざりする反面、夏が終わってしまう寂しさも感じる今日この頃である。 4日ほど前に学生時代に働いていた居酒屋の同窓会があり、京都に行ってきた。 京都に住まう彼らはいわゆる完全な文化系であり、 美容師と映画の話をすればお世辞半分、 「へえ、すごく映画に詳しいんですね。」 と褒められ、まあそこらに歩いている大抵の連中よりか映画を見ているのではあるのだろうが、そういう私でも、この

          9月8日 曇り

            更新を忘れていた自動車免許の学科再受験に向け、重い腰を上げて朝8時前の鬱屈した満員電車に乗るこむも、学科試験が終わっても交付やら何やらで夕方まで拘束されるらしいとのgoogle様の忠告を聞いて踵を返し、駅員に詫びをいれ急遽乗ってきた電車に乗り直す。  帰りにコンビニでコーラアップと洋梨風味の三ツ矢ソーダを買い、足速に住処に戻る。こんな平日からデニムとBキャップで電車のいち座席を占領するのは戦場に棒切れを持って参加するようなものだ。平日の電車の座席は相応しい顔と身なりをし

          9月8日 曇り