言葉にできない大切なこと
いろいろな事情で5年ぶりに夜勤をして、一体いつ寝て、いつ起きたらいいのか分からない2日間を過ごしたはしです。
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この記事を読んで、『心のよりどころ』について考えました。
介護職の寿さんの記事で、『心のよりどころ』についてお話されています。
寿さんのいらっしゃるデイサービスに通われている方と信頼関係についてお話をされています。
こういう関係は日々の積み重ねですし、関わる方たちの気持ちが通じたのだと思います。
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ここからは、私が勤務する職場でのお話です。
入院していた患者さんが亡くなった時に、ご家族が外来に来て、
「葬儀会社が迎えに来る前に、最期に顔を見てあげて」と、
同僚を迎えにきました。
入院した患者さんが亡くなった時、病棟の看護師が見送ります。
外来の看護師が、立ち会うことは少ないです。
患者さんは、今までいくつもの治療をしてきたので、この先は積極的な治療をせずに、自分と家族との時間を大切にしたいと意思を表明されていました。
同僚が担当看護師でした。
患者さんが一番したいこと、どの様に毎日を過ごしたいか、最期はどこで迎えたいか…
患者さんとご家族の意向を確認したり、不安な気持ちを聴き、医師との橋渡しをしたり。
私たちに何ができるのか、看護師や他の医療職を交えて話し合いをすることもありました。
亡くなった患者さんとお別れをした時に、
ご家族から、
「早い別れになったけど、悔いはない。行きたいところに一緒に行けたし、最後まで一緒に過ごせたから」と。
ご本人・ご家族に寄り添った同僚のかかわりが、
最期に顔を見てほしいというお気持ちにつながったんだと思います。
ご本人・ご家族の『よりどころ』だったのだと。
看護師は医療を提供する仕事なので、医学的知識も必要ですし、科学的な根拠をもとに仕事をすすめていきます。
ただ、それだけではないんです。
どんなに科学が発展しても、
看護には、寄り添う、手を添えるという言葉にできないことから全てがはじまると、看護師になった新人の頃から、今も変わらずに思い続けています。
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