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座りっぱなしの生活は不健康だが、歩けば問題ない!

座りっぱなしの生活は不健康だが、歩けば問題ない!

◆ 座りっぱなしのリスク

現代社会では、多くの人が長時間座りっぱなしの生活を送っています。
デスクワークが中心の職業では、一日の大半を座って過ごすことが一般的です。
しかし、この座りっぱなしの生活習慣は健康に深刻な影響を及ぼすことが報告されています。

まず、長時間座ることで死亡リスクが高まることが知られています。
さらに、肥満や高血圧、コレステロールの増加といったリスクも上昇します。
座りすぎることが脳のサイズの縮小にも関連しているという研究結果もあります。

これらのリスクを考えると、ただ座っているだけで健康にダメージを与えていると言えます。

◆ 座りっぱなしの対策:どれだけ動けばいいのか?

シドニー大学の研究チームは、UKバイオバンクのデータを用いて、座りすぎのダメージを軽減するのに必要な運動量を調査しました。

研究では、72,174人を対象に、生活習慣や健康状態、運動量などを調べ、一週間にわたって加速度計を装着してもらいデータを収集しました。

◆ 必要な運動量は?

結果、座りすぎのダメージを消すためには、毎日一万歩歩く必要があるというのです。

具体的には、2200歩以上歩くことで死亡リスクや心疾患のリスクが減少し始め、4000~4500歩でダメージを約50%軽減できるとされています。
そして、9000~10500歩でほぼ完全にダメージが消えるという結果が示されました。

◆ 一万歩歩くには?

毎日一万歩という目標に到達するのは容易ではないかもしれません。
しかし、小さな習慣の積み重ねが大切です。

例えば、エスカレーターやエレベーターの代わりに階段を使う、お昼休みには少し遠くのレストランまで歩くなど、日常の中で歩く機会を増やす工夫が必要です。

◆ まとめ

座りっぱなしの生活がもたらす健康リスクは無視できないものです。
しかし、一日に一万歩を目安に歩くことで、そのリスクを大幅に軽減できます。
デスクワークの合間に意識的に体を動かし、健康的な生活を送りましょう。
毎日の小さな努力が、あなたの健康を大きく守ることにつながります。

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参考文献
Do the associations of daily steps with mortality and incident cardiovascular disease differ by sedentary time levels? A device-based cohort study
https://bjsm.bmj.com/content/58/5/261

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