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記憶力を良くする運動とは?効率的に記憶力を向上させる方法

記憶力を良くする運動とは?効率的に記憶力を向上させる方法

運動が健康に良いのは多くの人が知っていることですが、頭も良くしてくれるということをご存知でしょうか?

運動をすると、脳を成長させるホルモンであるBDNF(脳由来神経栄養因子)が分泌されるため、認知機能の向上に寄与します。
しかし、どのような運動が特に頭を良くする効果があるのか、気になりませんか?

今回は、記憶力を向上させるために効果的な運動についてご紹介します。

クイーンズランド大学が行った研究です。
この研究では、65歳から85歳の194人を対象に、運動の強度による記憶力への影響を調べました。

◆ どの運動が記憶力に一番効果的?

研究では、参加者を以下の3つのグループに分けて運動を行いました。

  1. 低強度の運動グループ
    ストレッチやバランス運動、軽いエクササイズを実施。

  2. 中強度の運動グループ
    トレッドミルを使って早歩き。

  3. 高強度インターバルトレーニング(HIIT)グループ
    4分間の激しい運動(最大心拍数の80%~95%)、3分間の休憩を1セットとし、これを4セット行う。

これらの運動は、週に3回、各セッション30分間、6ヶ月にわたって実施されました。
その後、記憶力のテストを行い、どのグループが最も記憶力を改善できたのかを調査しました。

◆ 記憶力を最も向上させたのは?

結果、最も記憶力を改善した運動は高強度インターバルトレーニング(HIIT)でした。

同じ時間運動を行っても、軽い運動や中程度の運動と比べて、HIITが一番効果的でした。
さらに、HIITグループは、脳のサイズの縮小幅が他のグループよりも小さく、脳の健康維持にも有効であることが示されました。

◆ なぜHIITが効果的なのか?

HIITが記憶力を改善する理由として、以下の要因が考えられます。

・血圧の低下
HIITにより心肺機能が向上し、血圧が低下。高血圧は脳機能の低下に繋がるため、これが脳を守ることに寄与します。

・炎症レベルの低下
運動により体内の健康が改善され、炎症レベルが下がることで、脳にも良い影響を与えます。

・BDNFの増加
HIITを行うことで、脳を成長させるホルモンであるBDNFが増加し、ニューロンの成長と修復が促進されます。

これらの要素が、HIITが脳全体の健康を改善し、結果として記憶力を向上させる要因となっていると考えられます。

◆ 結論:効率的に頭を良くするならHIITを!

同じ時間を使うなら、効果的な方法を選びたいものです。
HIITは確かに疲れますが、その分効果も大きく、記憶力や脳の健康維持に優れた効果を発揮します。
効率よく賢くなりたいのであれば、HIITがオススメです。

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参考文献
Long-Term Improvement in Hippocampal-Dependent Learning Ability in Healthy, Aged Individuals Following High Intensity Interval Training
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39012673/

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