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彼氏だった夫から、言われてショックだった言葉④
今から20年以上も前の、私が20代半ば、夫が30代半ばのころ、私たちは同じ職場で付き合い始めました。
付き合い始めの、ふたりの関係がはじまったばかりの最高潮だったころに、彼氏であった夫がこんなことを言いました。
「誰かと付き合い始めるってことは、別れのはじまりでもあるからなぁ」
「人は慣れるし、飽きる生き物だから」
……なんですと??
私は耳を疑った。
付き合い始めの、まだまだこれからの、甘ったるい関係のふたりの間で、なぜそんな不穏なことをつぶやくのよ、ひどいじゃないのっ!!
私たちが、いつか別れるって言いたいの??
そんなわけないじゃない!!
こんなに好き同志なのに!!
……と思いながらも、私は何も言えずに黙り込んだ。
……いや、むしろ、「そうかもね」と思った。
お互いに、何人かの人たちと恋人関係になってきたけど、結果、ぜーんぶ別れてきて、今があるんだもんね。
どうして、この恋だけは終わらないと思うんだよって話。
ある時期までは、お互いがお互いを「世界で一番素晴らしい人」って思って過ごしてきたのに、すぐに慣れて、居るのが当たり前になって、そのうちケンカなんかし始めるんだよね……。
ずっと後になって知ったけど、脳みそってそういう風に出来ているんだよね。
「馴化」って言うんだっけ……いつも緊張してたら、脳みそも疲れちゃうから、適応して慣れるようにできてるんだよね。
残念ながら、恋愛も例外ではないんだよね。
人間の場合、恋愛期間って3~4年だっけ。
妊娠して出産して、子供が少し大きくなるまでの時間なんだよね。
そのくらいで「慣れて、飽きて、はい、さよなら」ってか……。
いいえ、大丈夫!!
今回のこの恋愛は、かつてないほど素晴らしい!!
例外なのよ♡
……って、過去にもそう思って、相手とつきあい始めたんだったわ。
ほんで、あの恋愛、ぜーんぶ、終わってきたわ……(笑)
悲しいかな、今はこんなに好き同志なのに、いつかは冷めて、お互いに罵り合ったりして、お別れがくるのかもしれないわね(涙)
信じたくないけど、それが現実。
夫は、私よりも年長だから、そのことをもっと早くに悟っていたのかな。
ついでに夫は、彼女さんとの「死別」も経験しているしね。
夫は、恋愛当初より、「だからできるだけ、慣れたくないんだ」と私に言った。
キー―――!!
そんなこと言われても、こちとら「会いたくて、会いたくて、震える」状態なんですよ。
好きすぎて、気が狂いそうになっているんですよ。
我慢しろと?
その方が、慣れずに飽きずに、私たちは長く関係を継続できるのでしょうかね……。
私は恋愛初期より、そんなことをつぶやく夫に、身悶えしたものでした。
*****
……そんな感じで20数年経ちましたが、とりあえず今のところ、夫との別れはやってきませんでした。
山あり谷ありいろいろありましたが、とりあえずすっかり慣れて、居るのも当たり前になったけど、私は夫に「飽きて」はいない。
夫は知らんが(笑)
夫の言葉は、ある種の「緊張感になった」と、今は思っています。
「好き同志でも、適当に付き合ってたら、お互いにあっという間に一緒にいる意味を失って、終わりがやってくるぞ」という戒めのような。
結局のところ、相思相愛、相性の良い2人でも、互いに気を緩め、相手をぞんざいに扱っていれば、どんな2人も関係性が翳りを見せ始めるんでしょうね。
若い頃は、そういうことも含めての、恋愛の失敗がありました。
それらの苦い経験から、学びがあり、現在に多少なりとも生かされているのだとしたら、別れの苦しみも、良き経験となったのかもしれませんね。
結婚した後、人は気づきます。
恋愛中は、相手をイヤになったら「はい、さよなら」で別れることができるけれど、結婚後はそう簡単じゃあないぞと。
子供がいたり、家のローンがはじまっていたり、経済的な問題があったり、両家のつきあいがあったりして、そう簡単じゃなくなるものらしい。
だから結婚生活は、「続ける限りは、よい関係性を築いてやるぞ」と、決意して、し過ぎることはないかもしれませんね。
もちろん本当にイヤになったら、何があろうとも「即刻さよなら」するつもりで生きていますがね(笑)
夫は、かつて私に言った言葉なんか、とっくに忘れているだろうねぇ。
忘れてませんよ、わたしはね(笑)
でも夫も、エライよね。
だって今でも私に、何かのモノをとって欲しいとき、必ず言うよね。
「ごめん。悪いんだけど、〇〇とって」と。
ちょっとしたことだけど、その枕詞に、わたしは気遣いを感じていますよ。「私たちは、家族であろうとも、別々の人間なのだ」という、距離感を保つ気遣いをね。
「ごめん、悪いんだけど」と言われるたびに、私は、心の中のポイントカードに、スタンプをひとつ押してますよ。
ポイントは大分溜まってます。
ポイントがいっぱいになると、なにかの特典があるかもしれませんね。
よかったね、夫。
お楽しみに(笑)
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